Fukuoka-Nagasaki day 2

朝9時に天神の西鉄バスターミナルから長崎へ。高速バスのターミナルというと昭和感漂うイメージだけどここは待合室もおしゃれでトイレにはパウダールームもあり居心地がよい。九州各方面だけではなく東京行きなんかもある。何時間かかるんだろう。

予定より少し押して11時半に長崎の大波止に到着。バスで大浦天主堂近くのホテルに行き、荷物をあずけて浜の町アーケードの吉宗を目指す。ものすごい行列で諦めかけたが回転が早く20-30分で1階のカウンターに座れた。蒸し寿司とばってらをシェアしつつ、茶碗蒸しを丼で食べたいという欲望が叶って嬉しい。二階も雰囲気がよさそうで根岸の笹の雪を思い出す。

その後、眼鏡橋を。まったく知らなかったのだがこれが日本最古の石橋で、これに並んでいくつも石橋がかかっているのは風情があり全然がっかり観光地ではない。観光地にありがちな暇なご老人ガイド(非公認)の説明によると近くにあるお寺さんがかけたんだそうだ。

ホテルにチェックインし、近くの大浦天主堂へ。修学旅行で訪問したので高校の文集の表紙にこの天主堂を描き、課題の和歌ではこのステンドグラスの歌を詠んだのを思い出す。円卓を囲んだ最後の晩餐の絵があったのが面白かった。隣接する博物館で潜伏キリシタン(最近は隠れキリシタンとは言わないんですね)の殉教の歴史を見て鬱々としたが、隣接するグラバー園でかわいらしい洋館を見ていて気分が晴れる。長い長いエスカレーターも健在だが、わたしが修学旅行で訪れたときよりも洋館が増えている気がする。フリーメーソンの刻印がある石柱などを見て大興奮するなど。写真でおわかりいただけただろうか。

グラバー園は山頂近くに第2ゲートがあり、ここから出るとエレベータで山の中腹くらいまでは降りられる。そこからさらに下って、大浦天主堂や仏教寺院、神社がひしめく祈念坂を降りる。途中こねこさんを見つけてお墓のなかに入ったら迷路のようになっていて出られず焦った。石畳の階段を降りてようやく下界に。

夜はまた思案橋近くに出て、浜の町のおでん屋さん「はくしか」さん。常連さんがテンパるおねえさんたちの提供をのんびり待っている。ファーストドリンク出てくるまでに15分くらいかかったけど「明日になっちゃうかと思った?」って言いながら運んできたので笑ってしまった。ここで初めて長崎名物「はとし」を食べる。食パンに海老のすり身をはさんで揚げたものでタイ料理のカノムパンナークンに似ている。

二軒目は日本酒の「風と月」さんへ。棚に並んでいる玉櫻や天穏を見てお燗に強いお店かと思いきや完全に店長の趣味で、長崎の人は燗酒をほぼ飲まないらしい。よこやま、ふくだ、杵の川どれも美味しゅうございました。