Westminster Abbey, London-Tokyo

最終日。

気持ちよく晴れたロンドン。Hiroさんおすすめのウェストミンスター寺院へ。事前予約のチケットを取っておいたらまったく並ばずに入れた。昔は撮影料が別だった気がしたが、今は音声ガイドも撮影もインクルードになっていた。

中は年末のアメ横並みに混んでいて、そこここの細い通路で渋滞が起きている。この寺院はとにかく無数の墓と記念彫刻で構成されていて、その彫刻群があまりにも美しいので美術館にいるのではと錯覚してしまうが、足元には無数の墓碑がある。唯一踏んではいけないのが赤いポピーで囲まれた第一次大戦で殉死した無名兵士の墓なのだが、それ以外は王族も貴族も詩人も床にある墓は観光客に踏まれている。中にはその上に廟を建てられてしまってかろうじて碑銘だけが通路に出てるものもあってちょっとかわいそう。

エレベーターで登った屋根裏のようなところに新設されたJubilee Galleryはまだあまり認知されていないのか、人が少なくてとても良かった。寺院の設計図から王族達の衣装、王冠をはじめとする宝飾品、彫刻などが展示されている。祭壇に続く身廊が一望できる場所は特等席なのだが残念ながら撮影不可。薔薇窓から外を見ると飛梁のガーゴイルなども間近で見られるのも良い。帰りは階段で降りれば、なかなか見られない角度で寺院の側面を拝むことができる。

クロイスター(回廊?)を歩いていたら、皆が見過ごしている「Small Cloister, Collage Garden 」という看板を見つけた。人混みから外れて暗い通路を進むと素敵な中庭に出た。奥には芝生のある庭と薬草の花壇。こういう小さくて静かな場所を見つけるのが旅の醍醐味かもしれない。

記念品でも買おうかと思ったが、大混雑の物販を見て秒で諦めてトラファルガー広場まで出てRussell Squareまで。スーパーでカルフォルニアロールとお土産の紅茶を買ってホテルへ。

風邪でダウンした母をピックアップしてFreenowで空港まで(黒キャブよりだいぶ安くてありがたい)。

コロナ禍以来久々に来たロンドンはすっかりキャッシュレスが進み、アプリでタクシーが呼べるようになり、観光地は事前のウェブ予約が当たり前になっていた。日本はどうなのだろう。少しは海外の人に便利だなあと思われるサービスはあるんだろうか。全国の小さな資料館が共通で使える音声ガイドのプラットフォームとかあればいいんじゃないかなあ。翻訳はChat GPTにお任せしたら各国語もいけるだろうか……(アプリによる音声ガイドはダブリンのトリニティ大学のやつが使いやすかったです)。

働かなくていいならあと3ヶ月くらいロンドンにいたいなあと思いつつ、およそ4年ぶりの夏休みが終了しました。母と殴り合いの喧嘩とかしなくて良かった。