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  • Gift from the sea

    isola bella

    アン・モロー・リンドバーグ 落合恵子訳 『海からの贈りもの』

    著者が、休暇中に過ごした海辺の家でさまざまな貝をみつめながら
    その形や名前から連想する人生哲学を綴ったエッセイ。

    とかく現代の女は忙しく、家族の世話や仕事、さまざまな人間関係に疲れている。
    しかも女とは「与え続けることを止めることができない」ものだという。
    ものを持たず外面的にはシンプルに、そして内面的には自足し
    ごく近しい人たちとの人間関係を充実させるべし。
    与え続けて泉が枯れてしまわないように女もまた満たされなければならない・・・というような内容だ。

    最近の女性誌の巻頭に書かれているような
    わりとありがちなエッセイのような気もする。

    だが、これが書かれたのは1950年代、今から60年ほども前のことらしい。
    (終章のみ1975年に追加されている)

    この時代にすでにアメリカの女性というのは
    車でスーパーに行き、食洗機や新しいストーブなどの機械の使い方に難儀し、
    慈善事業やらPTAやら教会やら仕事やらの人間関係に辟易としていたらしい。
    日本は戦後でどろどろだった頃にこれが書かれたと思うと感慨深い。

    この本は、高校の卒業式のときに先生にもらったものだ。
    それから十数年放置していたのだが、もらいものだし、
    この本をマイベストに選んでいる人も多いし
    いつか読もうと思って手放すこともなかった。
    とくに担任だったわけでもなく、部活の顧問でもなく、
    なぜあの先生がわたしにこの本をくれたのか、今でもわからないのだが
    オンもオフも、あまりに多くの人と関わりすぎて少し疲れている私には
    なんとも沁みるものがあった。
    先生がそれを予感していたわけではないと思うけれど。

  • impressions

    ■ ハロウィン仕様
    叔母(といっても父の従姉妹)から、ハロウィン仕様の
    プリザーブドフラワーを贈ってもらった。
    不思議と我が家のガラクタコレクションにマッチしているので
    玄関に飾ってみた。かんわいい~。

    ■ 香り 
    職場の通用口の目の前に、背丈ほどの金木犀が1本ある。
    暗いので見えないのに、夜はとくに香りが強く感じる。

    桜とちがって、花を見るわけでもないのに
    香りだけでこうも存在感がある花木もめずらしい。
    あとは山梔子と沈丁花くらいか。

    嗅覚はもっとも記憶と密接な関係にある感覚らしい。
    プルースト効果とか言われているアレ。
    よく雨のアスファルトの匂いにノスタルジーを感じるという人がいるけど
    わたしはそれがどんなものなのか、いまいちわからないまま
    おとなになってしまった。
    これかな?ってのはあるんだけど。

    そんなわけで、調香とか香りにまつわる文芸書が読みたくなったので
    丸の内の丸善で探してみる。アロマテラピー関係は書架ひとつぶんあるのだが
    香水関係となると、ハウツー香水選びがほとんどで調香に関する本はあまりない。

    『フォトグラフィー香りの歴史』やら、『香水の教科書』など
    高価な本が多いので、軽めに中村 祥二 著『調香師の手帖(ノオト)』(朝日文庫)を購入。
    なかなか読みやすそうだ。

    ここのところ文芸書は軽めのエッセイか植物関係ばっかりだったのだが
    ひさびさに新ジャンル開拓。

    と思ってたら、近所の古本屋さんが
    アニー・トレメル ウィルコックスの『古書修復の愉しみ』を紹介されていて、
    これもまたずっと読みたい一冊なのだった。
    まだ店頭にあるかしら。

    ■ 最近読んだ本
    ヴィトルト・リプチンスキ 『ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語』(早川書房)
    吉田 浩美 『a piece of cake』(ちくま書房)

  • substitute

    本に囲まれて暮らすのが好きだが、読み返す本は
    ほんとうにひとにぎりだということは、ずいぶん前から気づいていた。
    飽きっぽい性格もあって、もともとあまり収集癖はないくせに、
    本となると見つけた時に買わなければという強迫観念があって、我慢できない。
    大事な本だけを残して、もうちょっと整理しようと思いながらも、思い切れない。

    手元に残しておきたい本など、ちくま文庫の日本文学全集とクラフトエヴィング商会、
    数冊のエッセイと推理小説と、海外で買った写真集と図録くらい。
    これが、5年、10年前は全然選べなかった。全部必要だと思っていた。

    「長い腕」というミステリで、主人公の女の子は愛車のカプチーノに
    積めるだけの荷物だけしか持たない、という設定があった。
    あの車の大きさを知っている人なら、その容量がどんなにか少ないものかわかるだろう。
    その少ない荷物の中にすら本が数冊入っているというのがさらに好ましい。
    (ちなみに話自体は驚くほどつまらなかったのでオススメはしない。)

    抱えているものの重さと、モノを捨てたい衝動は比例するので、
    ほんとうに捨てたいものの代わりに捨てられる本たちを不憫だとも思う。

  • raven

    このところ、ふと空いた時間に色々と心配したり考え込んだりしてしまうので
    ひたすらミステリを読み続ける。

    有栖川有栖 『乱鴉の島』 

    再読だが、初回よりも面白く読めた。

    実業家と詩人
    科学と神秘
    若さと老い
    一瞬と永遠
    鳩と烏

    そして聖と俗

    初回は、犯人の動機が薄いよなあ
    これくらいじゃ普通人殺したりしないよなあと思ったんだけど
    バランスとしては、こんなもんでよかったのかもしれない。

  • books memo

    古書ほうろうさんにて購入

    • 島田荘司 『魔神の遊戯』 (文春文庫)
    • 赤江瀑 『灯篭爛死行―赤江瀑短編傑作選 恐怖編』 (光文社文庫)
    • 幸田文 『きもの』(新潮文庫)
    • 滝川 義人 『ユダヤを知る事典』
    • 印刷博物館 『ヴァチカン教皇庁図書館展』
  • pottering around the mistery circle

    週末は自転車でこのへんをぶらぶら。

    旅ベーグルさんに発送をお願いしたり
    よみせ通りのひよこ堂でお皿を見たり、
    最近、夕焼けだんだんの上にできた道具屋・松野屋で印鑑ケースを買って、
    指輪を取りに行って、ヨドバシの有隣堂でミステリ買って
    吉池で食材買って不忍池をまわって帰ってきた。

    最近の読書
    ■ 小林敏明 『精神病理からみる現代思想』 (講談社現代新書)
    その時代その時代の精神病の特徴が面白かった。
    しかしこの人、ラカニストなんすかね。

    ■J.G.バラード 『結晶世界』
    再読。
    ERAの鬼怒さんに、「バラードの世界のようだ」という
    写真の感想をいただいたので、思い出して読んでみた。
    この人の書くSF世界は静かでよい。

    ■ 道尾秀介 『向日葵の咲かない夏』
    どうもこういう叙情トリックというかファンタジーというか、
    読後感がさっぱりしない。ミステリには読了時の爽やかさを求めてるのに。

    ■ 道尾秀介 『骸の爪』
    個人的には一番理路整然としてて好き。
    しかし、探偵役の真備とワトソンの道尾は
    御手洗と石岡くんというか火村とアリスというか腐女子狙いなんでしょうか。

    ■ 道尾秀介 『背の眼』
    これも、結局背の眼がなんなのか
    さっぱり解決しないままなのが気持ち悪い。

    ■ 川崎草志 『長い腕』(角川文庫)
    「超一級の傑作サスペンス、誕生!第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作!!」
    これが~~~????

    ゲーム業界の蘊蓄がなんの伏線になってもいなそうなので
    半分まで読んだけどもう挫折しそう。少なくとも前半はだるい。

  • impressions

    昼ごろに起きて、朝ごはんを食べ、Twitterでパンの話をしていたら
    急にパン屋さんのまんがが読みたくなり神保町へ出かける。

    神保町へはメトロで3駅。新御茶ノ水から歩いてゆく。
    スポーツ用品店はシーズン中でセールということもあって混んでいる。

    書泉、文房堂、三省堂をまわったのだが
    お目当ての本が見つからず、そこから小川町、淡路町、須田町を通って
    万世橋を渡り、岩本町の書泉へ。そこでお目当ての本を見つける。

    昨日、NHK『ブラタモリ』の再放送で、かつて東京駅と同じ建築家によって建てられた
    万世橋駅のことをやっていたので、煉瓦の壁を見つつ、かつて賑わったターミナル駅のことを思った。
    秋葉原駅もどうせ改修するなら、万世橋駅を復元すればいいのに。

    それからヨドバシの有隣堂も覗いて、タワレコで絢香と矢野顕子のCDを買った。
    絢香はテレビで見て「すごいなあうまいなあ、でもなんか切羽詰った感じだなあ」と思っていたら
    色々な事情で活動休止されるのですね。
    放っておいても日本を代表する歌手になるだろうから、早いこと復活してほしいものだ。
    矢野顕子は、ずっと食わず嫌いだったのだけど、新譜の『音楽堂』がとても良かったので。

    それからMUJIで日用品を買って
    広小路と不忍通りをいったりきたりしながら湯島まで歩いてメトロに乗って帰ってきた。
    気づいたら、夜も10時前になっていた。

  • impressions

    ■ 谷根千界隈
    もろもろ落ち着いてきて、あとはタスクをこなしていくだけ、という状況。
    ようやく日曜くらいは近所に買い物に出たりできるようになってきた。
    このところ谷根千は新規店オープンラッシュなので
    路地に「あれ、こんな店あったっけ」などと言いつつ歩くのが楽しい。

    ■ 羽鳥書店まつり
    詳細はリンクを参照していただくとして、
    個人の蔵書 い ち ま ん さ つ をお寺の境内で大放出!というイベントが開催された。
    主催者の古書ほうろうさん、お疲れ様でした。
    とても良い本が驚くような値段で買えて大満足です。

    わたしは精神分析関係、芸術新潮、美術手帖のバックナンバーあたりを購入。
    I氏は料理関係が多かったものの、わたしが断腸の思いでリリースした本を拾ってたりして笑った。

    我らは完全なる一般参加で、無邪気に「本すげー、本やすいー」と買い漁り
    甘酒まで頂戴してニコニコと帰ってきただけだったのだが
    Twitterやブログやらで準備が着々と進むのをハラハラドキドキしながら見ていたので
    最終日、古書ほうろうのご主人に「もう本は出ているだけです」って、言われたときは、
    ああ成功したんだ、って思って嬉しかった。(無責任に。)

    古書ほうろうの日々録 羽鳥書店まつり
    ナンダロウアヤシゲな日々 2010-02-11 「羽鳥書店まつり」を支える地縁と人の縁

    ■ パン
    ちなみに、羽鳥書店まつりの会場「駒込大観音 光源寺」さんの向かいにある
    「パリットフワット」という不思議な名前のパン屋さん。
    ここの食事パンはずっしりと重く、粉の味がする。
    レンジでチンした食事パンに、成城石井のマンゴージャムをつけて食べるのが
    お気に入りだ。もちもちしててうまい。うますぎる。

    パリットフワット
    http://parifuwanet.web.fc2.com/

    今、えりかさんからTwitterで「ほほかベーカリー」をオススメされたので
    ちょっと神保町まで行って買ってくるわ。

  • some tweets and 2 apples

    不忍通りの古書ほうろうさんに本を売りに行く。

    鳩山郁子は大事にしていたけれども、読み返す頻度が低いので手放す。
    有栖川有栖の単行本は、かさばるので文庫で買い直す。
    (こうやって有栖川の本は幾度買い直したことか!)
    保坂和志も、文庫で気軽に持ち歩きたいので重いのはサヨナラ。
    あとはまんがを十数冊。次の人に楽しんでもらえることを祈りつつ。

    で、一箱古本市の出張版「だいこん洞」さんの箱から
    松葉一清『帝都復興せり!』を購入。東京のモダン建築をまとめたもので
    文庫だけれど図版が多いのがよい。

    で、ここまでは良かったのだがオマケの話が。
    間抜けなことに、私は本を運んだトートバッグをお店に置いてきてしまったのだ。
    なんで気づいたかというと、買い取りのときにちょっとお店の方と「Twitter見てますー」なんて雑談したのが幸いし
    お店の方が「忘れてますよ!」と、つぶやいてくだすった次第。

    https://twitter.com/legrandsnes/status/6199943282

    それ、わたし!わたし!うわあすみません!ってなイキオイで
    ダイレクトメッセージを送り、取りに伺う旨をお伝えした。

    Twitterってこんな使い方もできるのか・・・(ふつう、しねーから。)

    で、本日とりに伺ったら、林檎(長野県産&福島県産)までいただてしまって
    ありがたいやら申し訳ないやら。

    なんとも下町らしい(?)ハイテクなやりとりにほっこりしました。
    林檎は家族で美味しくいただきました。
    ありがとうございました。

  • impressions

    ひさびさに家にいる休日。

    ■ 本
    捨てるスキルが発動して(モンハンのスキル発動みたいなもんだと思いねえ)
    とりあえず本棚の整理。

    京極夏彦の分厚い本やら、新幹線のなかでひまをつぶすためだけに買った本などを
    50冊ほど近所の古書店に持って行く。単行本もずいぶん処分した。
    どうせ、ベッドで読むにも不自由なくらいの重さなのだから
    読みたくなったら文庫で買い直せばいいのだ。
    前から本だけは鬼門で、なかなか手放せなかったのだが
    そう思ったらずいぶん捨てられるようになった。

    思えば、幾度となく読み返す本(いとうせいこう、みうらじゅん、中島らも、
    糸井重里、田中小実昌、赤瀬川源平etc)は、トイレに置いてあるのだ。
    稀覯本のコレクターでもないし、初版にこだわるわけでもないので
    内容さえ同じなら本の形態などどうでもいい。
    それならいっそ、部屋に本棚などいらないのではないかと思うのだが
    さすがに絶版になった本と美装本は捨てられぬ。

    本棚の一部にオブジェを置いているのだが、
    試薬瓶のなかに自分の親知らずと、実弾の薬莢が入っていて
    我ながら萎えた。

    こんなの後生大事にとっておく女って、どんだけハードボイルド…という以前に気持ち悪い。

  • impressions

    中川淳一郎 『ウェブはバカと暇人のもの』 (光文社新書)読了。
    あまりの内容に読み終わる前にレビューを書いてしまったが
    後半まで読むとほんとうにしょうもなかったので、ちゃんとレビューを書き直す。
    ニュースサイトの「運営」ということで
    日頃、荒らしや炎上やクレーム晒されているからか
    著者の「印象」で書かれていることが中心だ。
    「ウェブを知らない人」の例が著者の親戚で集まったときの話だったり
    「困った人」は実際に著者が仕事で遭遇してしまったブロガーであったりと
    例が卑近すぎてリサーチ不足が否めない。
    ここで書かれているのはCtoBとCtoCの
    「コミュニケーションが発生する現場」に限っているため
    Webというには少々狭義である。
    そのため「ウェブ進化論」などを引き合いに出しているものの
    土俵がちがいすぎるという印象。
    新書で読むというよりは、ブログやネットニュースで読むので十分な内容である。
    語り口がBQニュースっぽいなあと思ったら、昔TV Brosにいた人なのか。納得。
    1973年生まれにしては文章が幼稚。
    ドナルド・A. ノーマン『誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論』 (新曜社認知科学選書)
    Amazonで購入。
    こちらは、まっとうな本らしいので期待。

  • impressions

    池谷裕二、糸井重里 『海馬』 (新潮文庫) 読了。
    人を、細胞レベルの細かなパーツにわけて、それぞれの機能や関連性を調べ上げて
    まるでひとつの機械のように語るというのはあまり好きではない
    (というか、仕組みがわかったところで、悲しいとか寂しいとか嬉しいとかいう感情は
    どうにもならない無力感のほうが先にたってしまうので)のだが、
    もう百万遍も言われているような
    「新しい環境にとびこんでいくことの素晴らしさ」とか
    「老いても好奇心を忘れないことの素晴らしさ」とか
    「失敗は成功のもと」みたいなことが
    科学的な切り口で語られていくので、力づくで納得させられる気分になる。
    しかも、理詰めのメカニカルな話のスキマに
    糸井重里の理系に関する素人くささと、クリエイティブを生業にする
    彼ならではの鋭いツッコミが入って飽きさせない。
    「あ、ついていけなくなりそうだ」ってところでまとめが入る
    わかりやすい構成になっている。
    そして底辺には「脳ってすごいじゃん」という楽観的なものが流れていて
    なんだか無条件に励まされてしまう。
    この本は売れただろうなあ、と思う。
    あまり本筋とは関係ないところなのだが、
    寝ないで仕事して、ちょっと常軌を逸した作品を作っちゃう手塚治虫や宮崎駿のような
    天才の話をしている中で、糸井氏が
    「だいたい現代って、整合性の高いことや構築しやすいもの
    ばかりじゃないですか。おなじようなものしかつくられないんですよ。
    秀才タイプは山ほどいるんだけど、新しい可能性や多様性が、見えてこない。」
    っていう言葉が出て、それが一番今の自分には刺さる言葉なのであった。
    今、自分のホームページを一通りリニューアルしたところなのだけど
    (たぶん、見ている人にはちっともわからないと思うが)
    見やすく、遷移しやすく、というところを重視してソリッドにしすぎたなあ、
    という反省があるのだ。要は、このデザインすげえつまんないよね、って話で。
    そんなわけで、自分のサイトの一角を区切って
    ひとつのテーマで好きなように作れるスペースにしようと思っていて
    デザインの本やら、昔の建築の写真集やらを引っ張り出して
    いくつかの意匠をスキャンしたりして手を動かしながら考えていたのだけども、
    (ちなみに『海馬』によると、脳の側坐核という場所が「やる気」を司っているのだが
    これは、やり始めないと「やる気」を出さない仕組みになってるそうだよ。)
    どうしても「ブログのシステムを使ったら構築も更新も楽なんじゃねえ?」という考えが
    むくむく出てきてしまう。
    でもそうするとテンプレートに沿ったものしか生成されないから
    デザインはしばられちゃう。
    ものすごく凝ったレイアウトとかは出来なくなる。
    どっちをとろうか、というところで悩んでいたのであった。
    自分で決めて自分で満足するんだから、どっちでもいいじゃんって思うんだけど
    でもやっぱり他者がいないと表現できない、っていうのはまた別の話だ。

  • book memo

    青木玉 『着物あとさき』 (新潮文庫) 読了。
    この人の文章の品の良さは昔から好きであったが、
    着物まわりのエッセイは初めて読んだ。
    「祖父は、自分の力を上回る佳いものを与えられた時は
    恐れずにその佳さを知り、努めて自分の能力を高め、
    与えられたものを享受することこそが真に福を得たといえると説く。」
    こういうことを、自分の祖父ではなく他人の祖父(幸田露伴だけど!)から
    教えられるのであるから、やはり本は食わず嫌いせずに読んだほうがよいな。

  • book memo

    保坂和志 『 「三十歳までなんか生きるな」と思っていた』(草思社) 読了。
    ネットでぼちぼち読んでいたのだが
    やはりこうして書籍として手にすると
    入り込み具合が違う。
    “結論に逃げ込まずに「考える」行為にとどまりつづけろ!”
    という帯の文言は編集者が書いたのか本人が書いたのかわからないが、とにかく、この人の一文一文は軽くありつつも、思考を波紋のように広げていく力がある。
    決断すること、決済することに疲れているときに読むのがいい。

  • impressions




    ■ 朝
    11月の朝。
    露出高め、ホワイトバランスは蛍光灯。
    ややノスタルジア風味。
    ■ books
    梅田望夫 『web進化論』 読了。
    もはやロングテールもWeb2.0も使い古されてどっかいっちゃって
    Googleも一時の破竹の勢いからはちょっと落ち着いて
    さらにアメリカでは史上最悪の金融恐慌という今ごろになって
    この本を読んでみた。(おせーよ)
    景気悪くても、やっぱりこの業界は面白いな。
    まだまだ未来がある!
    まだびっくりするような新しいビジネスが生まれてくる!
    ・・・ような気がする・・・
    ボーナス減っても、安易に転職とか考えずに
    もうちょっとがんばろうって気になった。
    ありがとう梅田望夫!「もちお」って読むんだね!
    ■ Cake sale
    かずかずから「塩ケーキ」なるものをいただいた。
    調べて見るとフランス伝統のレシピらしい。
    http://shop.inter-mk.co.jp/
    でもハーブががつんと聞いていて
    大変おいしゅうございました。
    ■ voyage
    まだイタリア旅行記が完結してない。
    あと1回で終わりの予定なんだけど
    なんか、これを書き終わると旅が本当に終わってしまうようで
    惜しいというかなんというか。
    年末はひさびさのアジア。南国です。
    アオザイ作ってくる!
    (現地人に間違えられるに10万ドン。)

  • until death do us part


    ウィンクする猫。
    ・森博嗣 『そして二人だけになった』(新潮社) 読了。
    ゐさんにお借りしたまま1年以上(いや、もっとかも!)発酵させてしまったが
    手元のミステリが底を尽きてとうとう読み始めた。
    あいかわらずこの人の描く女性は出たとこ勝負だとか
    せっかくの詩的なオブジェが~とか
    つっこみどころは満載なものの、最後まで予想を裏切る展開で
    面白く読んだ。そうだよなあ、ミステリに求めるのは
    こういう最後までぐいぐいひっぱっていくイキオイだよなあ。
    なんて。
    最近、わたしの周囲だけで流行っている「抒情トリック」だわ、まさに。

  • signori di notte


    雨なので一日部屋で読書。
    それ以外なにもしていない。
    塩野七生 『緋色のヴェネチア~聖マルコ殺人事件~』(朝日文庫) 読了
    著者本人が「都市が主人公だ」と言っているのだが
    細かな描写は貴金属や服飾や、当時の官僚制度だけで
    あまりヴェネチアの景色は描かれていない。
    (描かれているのはむしろコンスタンチノープルのほうが多い)
    国家を一人称にしたものすごーくおおざっぱな戦争の話と
    16世紀のその都市が、現代ではどこに位置しているのかという説明が
    唐突に物語のなかに入ってくるので、
    どうにも視点がさだまらないまま、さらりと読み終わってしまった。
    とはいえ、16世紀の史実をこのレベルでトレースできるってのは
    すごいことなんだろうな。
    今年はヴェネチアにも行く予定だし、
    リアルト橋とサンマルコ広場は拝んでこよう。
    しかし、ちっとも殺人事件ではないので
    「聖マルコ殺人事件」というサブタイトルは
    ミステリ作家協会から訴えられると思う…

  • impressions


    ■ 仕事
    自分でやるほうが早い、安い、うまい、と思っているのだが
    それにも限界があるな、ということに今さら気づいたので、
    抱えている仕事を各方面にふりまいてみた。
    ■ 本
    歌野晶午 『葉桜の季節に君を想うということ』(文春文庫) 読了。
    『死体を買う男』と、まったく違うアプローチ。
    こっちのほうがいきおいがあって読みやすい。
    ネタについては巻末に補記として
    統計の数字が言い訳のように載っていて
    本人も「やっぱりきびしいかも」と思っているのが伺える。
    伊坂幸太郎 『重力ピエロ』(新潮文庫)
    会社の新卒の人に薦められたので、読んでみることに。
    まだ冒頭だが
    「人間が世界を変えようとするときに使うのが火で、
     神が世界を変えようとするときに使うのが水だ」
    という一文が、今のところ印象深い。
    ■ ブログ
    MTをバージョンアップしたら重くて更新もままならない。
    夜は500エラー頻発。
    こんなことならばlivedoorを有料にして使っててもよかった。
    どうせ月額数百円だし。
    バックアップもうまく取れないので
    どうしたもんかと思案中。
    MySQLごと、ほかに引越しってできないか。
    ■ トカゲ
    十津川の玉置神社にいたトカゲ。
    手がかわいい。

  • books ii

    伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』(新潮文庫) 読了。
    最後までシュールだった。
    しゃべるカカシについては、なんの言い訳もしないところが潔くて好きだ。
    伊坂幸太郎『チルドレン』(講談社文庫) 読了。
    心温まる、って書評に書いてあったけど
    これで温まるんだろうか。
    なんか人間に対する諦念と、それを生暖かく許容するというスタンスを感じるのだが。
    陣内さんの言動がおもしろすぎるので、それは心温まる。
    次も伊坂、といきたいところだが、路線変更して
    歌野晶午『死体を買う男』(講談社文庫) に入ります。
    明日を気にせずにミステリに没頭できる金曜夜というのはよいものだな。
    酒なんて飲んでる場合じゃないな。(飲んだけど。)

    アマゾンのウィジェットが新しくなってたので貼ってみた…

  • books

    眼の調子がずいぶんよくなってきたので、読書再開。
    首藤 瓜於 『脳男』(講談社文庫) 読了
    最後までひっぱる力が強くて面白く読めたけど、
    鈴木一郎のようなスーパーマンが出てきちゃうとなあ。
    ちなみに著者は谷中アートリンクの主催者だそうで。
    ご近所さんなのだろうか。
    今、伊坂幸太郎 『オーデュポンの祈り』(新潮文庫)半分くらい。
    これはミステリじゃなくてファンタジーだろう。
    村上春樹と小川洋子が好きな人はよいかも。
    とても穏やかで、残酷な、狂った世界。
    これから伊坂幸太郎月間に入ります。