book memo

青木玉 『着物あとさき』 (新潮文庫) 読了。
この人の文章の品の良さは昔から好きであったが、
着物まわりのエッセイは初めて読んだ。
「祖父は、自分の力を上回る佳いものを与えられた時は
恐れずにその佳さを知り、努めて自分の能力を高め、
与えられたものを享受することこそが真に福を得たといえると説く。」
こういうことを、自分の祖父ではなく他人の祖父(幸田露伴だけど!)から
教えられるのであるから、やはり本は食わず嫌いせずに読んだほうがよいな。