ランチ

ひさびさに外で昼食。 五反田にしては珍しい、デザインセンターの 中にある瀟洒なレストランである。 日よけに赤い大きな傘をさしてもらった。 蔦には蝉の抜け殻がいくつもついていて 夏の終わりを感じさせた。

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亜細亜

ここ数日の東京は9月半ばとは思えないような猛暑が続く。 随分長い距離を歩かねばならないのに 日傘を忘れた。 「欲しいCDが見つかった時に、その店のポイントカードを 忘れたことに気づいたときのような」軽いショックを受ける。 頬と鼻の頭が赤くな […]

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なたまめ日記

ひさびさの更新です。 なたまめは成長著しいようすです。 コンシンネは一方的に からみつかれるままになっております。 蔓の攻勢はすさまじく、おまもりの 数珠にも手を伸ばし、その上の カーテンレールにまで達しています。 いつか、まめはなるのでし […]

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残暑

こういう風景を見ると 日本もアジアだな〜と思う。 なつかしい風景が消えていくと嘆く人もいるけれど それは別にありがたがられているわけでもなく 誰かの尽力や強制によってでもなく、 ただ「在る」ものなのだから 自然に現れて自然に消えて、それでい […]

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代官山にて

ひさびさに代官山に行く。 ひとりでふらふらするには良い町だが 人が多いのと、どの店をのぞいても おなじような品揃えなのでちょっとうんざりする。 marithe et francois girbaudで男もののカーディガンを購入。 青い階段に […]

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フリーダ・カーリョ

土曜出勤をしてへろへろになって この一日の垢を落とそうと思い立ち 銀座のシネスイッチにて『フリーダ』を見る。 半身不随のシュルレアリスト、女性画家の フリーダカーリョの半生を描いた映画で 常に痛みを伴いながら生きている女を 抜けるようにあっ […]

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いつもとちがう道

最前の車両に乗ってしまったので 今日は北口改札から出る。 御隠殿坂をのぼり、薬屋に寄り はつねの道を曲がらずに通り過ぎて 夕焼けだんだんと平行する坂をくだる。 谷中銀座を抜けてよみせ通りを歩くのも良いが、 とっくに商店街の営業時間は終わって […]

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日傘をさしたカブトムシ

夏が戻ってきた。 東京の夏は室外機からの熱風や アスファルトの照り返しがひどいので ほんとうにつらい。 今年も暑い夏になりそうだと思って日傘を買ったが 夜になるとじゃまなだけだし(でも日中の威力は凄い。) どこにも行く気がしないから太る。 […]

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墓石と猫と猫じゃらし

世の中には猫を写した写真が何千何万とあり どれもそれなりなので、猫を被写体にするのは なんというか、こう、負けた気分になる。 しかし、負け犬気分になっている人間に シャッターを切らせるのが猫の魔性。 帰り道に大きな墓石のところでまどろんでい […]

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屋形船

うまれてはじめて屋形船というものに乗った。 「ものすごくゆれる」とか 「ひたすら天麩羅ばかり出てくる」とか 「絶対に酔って、えれえれ吐くのが普通だ」とか 「カラオケがついているらしい」とか ろくでもない噂が流れ、船宿にむかう皆の表情は一同に […]

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科学博物館

もりさんと科学博物館へゆく。 もりさんは12年来のお付き合いになるおともだちで 非常にかっこいい姉さんである。 科学博物館には中学生、高校生の頃からよく通った。 今思うと、しぶすぎる女学生たちである。 今日は江戸の科学の展示を見るがすごい人 […]

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猫町夜想曲

今日は地元民れざ氏と地元で映画談義。 日暮里で韓国料理をつつき、根津で酒を飲み、千駄木で珈琲を。 根津のバーのマスターは外見は教祖みたいなのに やたらいい人っぽくておかしい。 出しなにハグしてくれるのも(男女問わず。)、 火打石で清めてくれ […]

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銀座の天使

気づかなかったけどこんなところにいた。 定例の飲み。 傅八でゴーヤチャンプルーやらもずくやら ソーメンチャンプルーをいただく。 なにしろ健康的なかんじがするし、美味しい。 市販のもずくは味が濃くて苦手だけど、ここのは オクラと温泉たまごが入 […]

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鸚鵡貝の街

五月蝿い。 耳元をとぶ蚊やら、嵐の音やら、蝉の声やら、鸚鵡貝の大移動やら。 とにかく、眠れやしない。 1時半にHypnotique Poisonを身体にふきつけて 無理やり眠る。 明け方の5時に目が醒める。 それから5分刻みで目が醒める。 […]

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圓朝まつり

家の前の寺では落語江戸中興の祖に 落語を奉納する「圓朝まつり」というのをやっていて タダ券をもらったので行ってみた。 落語はげらげら笑う喜劇ではないけど なんとなくすっきり爽やかな後味でいいかんじだ。 帰りに、なじみの雑貨屋に行く。 おまつ […]

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神様

神道というものにまったく興味がなかったのだが 南紀を訪れて以来、あのさっぱりとした信仰に ちょっとだけ興味を持った。 神様がたくさんいるのが好い。 ここに神様がいないのが好い。 社にも何もないのが好い。 よい天気で風が気持ちよくて、 深い森 […]

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