科学博物館

もりさんと科学博物館へゆく。
もりさんは12年来のお付き合いになるおともだちで
非常にかっこいい姉さんである。
科学博物館には中学生、高校生の頃からよく通った。
今思うと、しぶすぎる女学生たちである。

今日は江戸の科学の展示を見るがすごい人であった。
最新工学を駆使して作られた二足歩行のロボットPINOの歩きっぷりはかなり微妙で
時間外に特別に実演された「茶運び人形」の精巧さに
すべてもっていかれていた。ちょっとかわいそう。
17世紀〜18世紀に戦争もなく平和な時代をすごした日本人は
とにかく玩具の発明に長けていて、この時代の世界の玩具を集めると
半分くらいが日本製、ということになる。
また「見世物」として庶民のなかに溶け込んでいったカラクリは
「わざと失敗する」機能も組み込まれている。
なんの実用にも結びつかない二足歩行ロボットの研究に
国家規模で莫大な投資をし、人々からも尊敬と憧憬を集めてしまうのは
カラクリを受け入れる歴史的な背景と土壌があるからこそ、なんだそうだ。