Yamanote Museum Hopping

岐阜から羽室さんが遊びにきてくれたので美術館ツアーを開催することに。2500円で都内の文化施設にあらかた入場できる「ぐるっとパス」がちょうと1月31日まで発売していたので有効活用すべく行程を組んだ。三館踏破するだけで元がとれるのだ。

まずはそらさんの今回のメイン松岡美術館へ。白金台の自然教育園の近くにあり館内も明るくて素敵な空間。オリエント〜シルクロード〜ヘンリー・ムーアまで各種彫刻が揃っていて楽しい。今回の企画展『アメイジング・チャイナ』は中国の超絶技巧全開だった。まずは時代を覚えるところから…

せっかく白金まで来たので旧公衆衛生院へ。今は港区の郷土資料館になっているが建物のみどころが多い。なかでも講堂はお気に入りだ。昭和初期、内田祥三の建築。ロックフェラーの寄付もあったからか空襲でも焼け残っている。

目黒までタクシーで出てAnna’s Kitchenでランチ。ロシア料理店ということになっているけれどウズベク料理もジョージア料理もある。エストニアビールとジョージアのワイン、アルメニアのザクロワインを頼む。フードは今話題の?プロフとラグマン。いずれもウズベク料理を頼んでしまった。プロフはピラフのことだろうな。クミンと羊肉の炊き込みご飯という風情で美味しかった。厨房、ホールの人もお客さんもロシア語圏の方のようだったが楽しく暮らせているといいなと思う。

地下鉄で六本木一丁目まで。住友コレクションの泉屋博古館東京。駅からひたすら泉エスカレーターで山の上にあがったところにある。今回の企画展は漆芸『うるしとともに』。しかし日本美術は漢籍、能、歴史全般の素養がないと元ネタがわからず見るたびに不勉強を嘆く。英語解説ではjapanではなくUrushiと表記されていた。

博古館からほど近い大倉集古館。アメリカ大使館の前に突如中国古典様式の建築が現れる。建築家は伊東忠太。企画展は『春』で岡倉天心の大作「夜桜」が見事だった。内装も豪華だし、裏の霊南坂沿いのオークラのお庭にも石像や青銅の灯籠がごろごろ置いてある。梅、初観測。階段の獅子がかわいい。

最後は虎の門を経由して新橋まで歩き、工さんで焼き鳥とワイン。大満足の1日だった。