2009 イランJournal植物

Iran : Yazd

なんだかんだで6時間以上ドライブし、ヤズドの州内に入る。
イランは日本の4倍ほどの国土があるのだが、40の州しかないらしく
ひとつの州がとんでもなく広い。
■ 沈黙の塔
名前からしてすごくかっこいいのだが、これはゾロアスター教の鳥葬の場所。
あの丸い塔のなかに死体を置き、鳥に食べてもらうことによって
遺体を天に届けるという意味があるらしい。
骨まで食べさせるように遺体を粉砕するというのがヘヴィだが
さすがに最近は火葬にスイッチしているようで、沈黙の塔は現役では使われていない。
しかし、ゾロアスター教のなかでは大切なモニュメントとされているのか
フェンスがはりめぐらされていて山のふもとにすら近づけないのであった。

ヤズドにはゾロアスター教徒の人もかなり住んでいるらしいが
なにしろ観光客ですらスカーフを被らねばならない国なので
外見からは誰がゾロアスター教徒なのかはわからない。
たまに、おばあさんなどは「火」を表す赤い衣服の人もいるというが
残念ながら見かけることはなかった。
■ ゾロアスター教寺院
思ったよりもずっと新しく、公民館のような印象のゾロアスター教寺院。
屋根の中央には、シンボルである「アフラ・マズダ」のマークが。

なかに入ると奥に部屋があり、ガラスの窓で仕切られている。
そのむこうには1500年間燃え続けているという聖火が。
火の番人なのか、ただの当番なのか、なんとも雰囲気のあるお爺さんが
座っていたので、その人からポストカードを買った。

運転手のデボゾルギさんは、ここまででおつとめ終了。
ランチの時にペルシャ語を教えてくれたり
(ガイドのガンバリさん曰く、訛ってるらしいが)
実に気の良いおじちゃんであった。
■ ホテル
ヤズドのモシール・ママレク・ホテル・ガーデンは、旅行中いちばんゴージャスだった。
なんでもまっとうなホテルは2軒しかないらしいのだが
わたしたちが泊まったガーデンホテルは、もともと大統領の別邸を改装したもので
狭い入り口からは想像も付かないほど中は広い。
細い通路を通り抜けるとそこは食堂で、赤と青の鸚鵡が。
運転手のデボゾルギさんは携帯で写真を撮っていた。
どうも、ヤズドに友人がいるので、そこに寄ってゆっくり帰るらしい。

鸚鵡の名前はロミオとジュリエット。
イランは8時近くまで明るいので、庭のベンチでしばし読書。
なんだか、薔薇があんまり綺麗で、鳥の声がして、静かで。
たぶん死ぬまで忘れないような、詩的な風景であった。

柘榴の花とベンチ。

薔薇。
食堂を抜けると、噴水があり、薔薇やスイカズラや柘榴の花の咲き乱れる広い庭がある。
夕方だからか、スイカズラのとてもよい(ジャスミンよりもすっきりした)甘い香り。
わたしたちは風通しのある別館の一室であった。

建物の上に付いている四角い箱のようなものが「風通し」。今はクーラーがあるが
風情があるので、お金持ちは新築の家にも付けるらしい。
夕食のときに、ガイドさんがなにやら電話でキレまくっているので
なにかトラブルか?と思ったら、明日手配していた車が事故ったとのこと。
事故にあった車は州外に出られないのだそうだ。
明日はエスファハンまで行かなくちゃいけないのにー!
と思っていたら、運良く電話でデボゾルギさんを捕まえられたらしく
明日、エスファハンまで乗せていってもらうことに!
よかったよ~~~。