go as people go

そんななか江國香織『きらきらひかる』(新潮文庫)読了。
江國の長編の登場人物は普通じゃない人が多い…と思うが
(ゲイの夫とアル中の妻とか、妙にべったりしている変な家族とか
流れ者の母と娘とか…)江國の視点がわりと旧世代的な
倫理道徳的な視点に据えられているような気がして
登場人物の「普通じゃなさ」が際立ちすぎている印象も否めない。
境遇や性癖だけが一人歩きしているというか…
このへんが「普通じゃないのがデフォルト」な川上弘美との違いだ。
レトリックの部分では共通点が多く、読みやすいので好きなのだが。
堀江敏幸の『おぱらばん』は、あの怜悧な日本語を
しっかりと読み込む気力が足りず一時中断。(短編集だし)

go as people go” への4件のフィードバック

  1. 私は江國さん作品は大好きなのですが、読むと必ず
    滅入ります・・・
    でも「神様のボート」はよかったです。たまたま葉山
    の方へ行ったときに買ったから思い入れもあるのかな?
    私は今ダイエット中ですが(ToT;
    基本は、一日水分2リットル以上、らしいです。
    ダイエットじゃなくても、水分はたくさんとった方が
    体にいいらしいですね!
    健康のためにずっと続けてみようかと思ってます!

  2. 「神様のボート」が私も一番好きです。
    昨日読んだ「きらきらひかる」も面白かった。
    豊川悦司と薬師丸ヒロコ主演で映画になってますよね。
    ちょっと見たくなりました。
    (しかし、うちの近所にはレンタルビデオ屋がない!)
    睦月が、優しくて誠実なあまりに、
    同時に紺と笑子を追い詰めていることに気づくところが
    本当にせつなかったですー。はうー。(T-T)

  3. 江國香織のタイトルがすきだ。
    希琳は「神様のボート」がいちばんすき。(知ってるよね)
    「落下する夕方」もいいかもしれん。
    こっち来てからは、ホテルカクタスを読んでます。
    きゅうりが好き。
    川上弘美は、どこで読んでも面白いねぇ。
    新作読みたいよぅ・・・。

  4. じゃあ次は『落下する夕方』を借りてみる!
    『すいかの匂い』は怖いばっかりで
    かなりびびりました。この小学生たち怖いよ…!
    「きらきらひかる」映画版は
    見た人(男性)の話しによると
    「男同士のマジなカラミが…ちょっと…」
    とのことでした。
    私はきっと大丈夫!(笑顔!)

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