カテゴリーアーカイブ: Books

Paprika

Cuty Sign in Prague

筒井康隆 『パプリカ』読了。

最近、不思議な夢をよく見るようになって、Evernoteに
夢日記をつけはじめたところだったので、タイムリーに夢のお話。
しかも精神分析もちょこっと出てくる。

クライマックスの幻想のシーンがやや長すぎる気もしたけど
ふわっと軽いラストシーンは好きだった。
筒井作品にしてはわかりやすいほうだったのではないかな。

それにしても日本人形が出てくるたびに、「海月姫」の和物ヲタ・千絵子さんを思いだしてしまう。

今敏監督の映画も見なければ。音楽は平沢進だし。

写真はプラハの地下鉄ムゼウム(博物館)駅。


5 minutes

Taiwan 2012

村上龍『五分後の世界』読了。

日曜の夜の夢をTwitterに書いたら、ベーシストの伊藤毅さん
同書を薦められた。

これは日本が第二次大戦で降伏せずに、そのまま地下に暮らすテロ国家を作ってしまったという平行世界に
現代から男が時空を超えてやってきてしまうSF?なのだが
これがまさしくわたしの観た夢のように荒唐無稽で、唐突で、
でももっと暴力的で残酷で、そして美しい話であった。
(奇抜な設定よりも、妙にリアルなディテールのほうが気持ち悪くて、
おそらく彼も自分の見た夢をもとにプロットを立てたのではないかな、と予想)

音楽は(音楽に限らず優れた作品というのは)、もうずっと前からあったものを
作曲家が探しだしてきたようなものだ、という一文が印象に残った。

あっちの世界に転がり込んだら、わたしだったら多分30秒くらいで
死んでると思うが、それにしたってあっちの世界の軍人が
かっこいいことこの上ないというか。惚れる。

さて、あっちの世界の軍人に比べたら、この世界で働く私など寝ているようなものなのだが、
なんか頑張らなくちゃな、と思えてくる不思議な作品であった。
これを機に、今までまったく手を出してこなかった村上龍を読もうと思う。
未読のものが山ほどあるのが嬉しい。

いとうさんに感謝。


impression

アサイド

Cat

ひさびさのimpression。

■ 『巌窟王』
中田譲治氏の「ええ声」が聞きたい!とさわいだら
KAZUさんが不憫に思ってわざわざ郵送してくださった。
デュマの「モンテ・クリスト伯」のSF版で美しすぎる映像。
Jean-Jacques Burnelの音楽もかっこいい。
http://www.gankutsuou.com/

■ 『輪るピングドラム』
片手間に見ているのは理解度は60%くらいなのだが
BGVにはいい気がする。
生存戦略しましょうか。
http://penguindrum.jp/

■ 『GARO 牙狼 MAKAISENKI』
大きいお友達向けの特撮。
ゲストが豪華。
小松政夫と松金よね子が熱演しているのには笑った。
音楽もケレン味があってよいです。

主人公が着ているコートがかっこよすぎて恥ずかしい。
http://garo-makaisenki.jp/index.html

■ 『UN-GO』
これはこれから見る。
坂口安吾の『明治開花 安吾捕物帖』のSF版ということらしい。
第1話から観ないと意味ないかんじらしいので、これからじっくり見たい。
なんか今となってはなつかしいかんじの2000年初頭っぽい絵。
http://www.un-go.com/

■ 『ミスターシーナの精霊日記』
もうずっと、10年くらい買おう買おうと思いつつ
本屋に行くと忘れてしまうという呪いにかかっていたのだが
Amazonでも品切れになっているのを発見し、ようやく購入。
神保町の書泉で探し、アキバ店で取り置いてもらい
その日にその足で取りに行った。

この人の繊細な絵と、やさしい物語が好きだ。

■ 『青空の卵』
坂木司のコミカライズ版。有栖川よりも
ホームズとワトスンが共依存というかんじ。
しかしもうちょっとこう、密室で人がばんばん殺されるやつが好きなんですけども・・・

あとはここには書けないあんなやつやこんなやつもあるのだが
それはまた別の機会に。


impressions

cat

なんだか休み明けの1週間は疲れてしまって
週末は月次処理も重なってほんとうにぐったりしてしまった。

こういうときは本棚を整理したり掃除機をかけたりするに限る。

環境は自分のなかみをそのまま反映するので
この「一見片付いているけど、よくみると本棚は溢れているし部屋のすみにはホコリが。」
という状況は、実に当たっていると思うのであった。

ここ最近みたものと読んだもの

・宮部みゆき 『震える岩』
捕物帳系は初めて読んだ。忠臣蔵と絡めての凝った構成だったし
主人公の超能力も違和感なく読めた。

・宮部みゆき 『天狗風』
『震える岩』と同じシリーズなのだが、なんだか暴走して
サイコ妖怪ホラー系になっていた。

・羽海野チカ 『3月のライオン』
みわみわにお借りして一気に6巻まで読了。
ここ最近のまんがでは『へうげもの』と同じくらい夢中になって読んだ。
面白いなあ。島田八段の家がうちの近所だった。

・今泉力也 『たまの映画』
解散からもう7年がたち、再結成でもなく、なんで今映画なんだろう?というのは
メンバーが一番思っているに違いないのだが。
『何と言われようと、やりたくないことはなるべくやらずに好きに生きていく』というのが
監督の撮りたかったものなのだろうが、彼らの姿は、
「とはいえ、やりたくないこともやらなくては生きていけないこともあった」
というふうに、メッセージが反転しているように見えた。

まあ、そんなことよりGさんがかっこよすぎて萌えたぎった。


Gift from the sea

isola bella

アン・モロー・リンドバーグ 落合恵子訳 『海からの贈りもの』

著者が、休暇中に過ごした海辺の家でさまざまな貝をみつめながら
その形や名前から連想する人生哲学を綴ったエッセイ。

とかく現代の女は忙しく、家族の世話や仕事、さまざまな人間関係に疲れている。
しかも女とは「与え続けることを止めることができない」ものだという。
ものを持たず外面的にはシンプルに、そして内面的には自足し
ごく近しい人たちとの人間関係を充実させるべし。
与え続けて泉が枯れてしまわないように女もまた満たされなければならない・・・というような内容だ。

最近の女性誌の巻頭に書かれているような
わりとありがちなエッセイのような気もする。

だが、これが書かれたのは1950年代、今から60年ほども前のことらしい。
(終章のみ1975年に追加されている)

この時代にすでにアメリカの女性というのは
車でスーパーに行き、食洗機や新しいストーブなどの機械の使い方に難儀し、
慈善事業やらPTAやら教会やら仕事やらの人間関係に辟易としていたらしい。
日本は戦後でどろどろだった頃にこれが書かれたと思うと感慨深い。

この本は、高校の卒業式のときに先生にもらったものだ。
それから十数年放置していたのだが、もらいものだし、
この本をマイベストに選んでいる人も多いし
いつか読もうと思って手放すこともなかった。
とくに担任だったわけでもなく、部活の顧問でもなく、
なぜあの先生がわたしにこの本をくれたのか、今でもわからないのだが
オンもオフも、あまりに多くの人と関わりすぎて少し疲れている私には
なんとも沁みるものがあった。
先生がそれを予感していたわけではないと思うけれど。


impressions

最近、とある事情で会社内でまんがの貸し借りが活発になっていたり
PS3+torneを導入してテレビを録画できるようになり
雑食に雑食を重ねたのでメモ。

—まんが

◆ 山田 芳裕 『へうげもの』
とりあえず、ここ数年で読んだ漫画のなかで一番面白かった。
I氏とともにドハマリして、国立博物館に行ったり
日本民藝館に行ったりしちゃうくらいの衝撃。

◆ 小林まこと 『柔道部物語』
さくっと終わるTHE 少年まんが。
しかし最後の最後はあまりにあっけないかんじが。

◆ 小山 宙哉 『宇宙兄弟』
THE 少年(青年?)まんが!
実写化するならトータス松本だと思ったのだが、社内では
大泉洋説が有力。にいちゃんがいい。

◆ 高野 真之 『BLOOD ALONE』
吸血鬼ものって出尽くした感があったけど、
こういうアプローチもあるのね~という作品。絵はかわいい。

◆ 木村紺 『からん』
叙情系スポ根まんがというのかなあ。
京都の女子高の柔道部の話、なんだか不思議なテンポで話が進む。

—映像
■ 『チェブラーシカ』
チェブラーシカがかわいすぎて切ない。

■ 坂本真綾『Gift』
武道館での一日限りのライブ映像。かわいい。歌うまい。最高。
BGVとして延々流している。病気といわれても良い。

■ 『ドキュメンタリー オブ AKB48~1ミリ先の未来~』
NHKでやったAKB48のドキュメンタリー。岩井俊二制作総指揮。
これにすっかり感動してしまって、YouTubeでAKBのプレイリストを作る始末。

■ 『マジすか学園』
前から面白いと言われていたけど、上番組でAKBを知ってすかさず録画。
マジでバカなことしてるのがいい。まりこさんかわいい。

http://www.tv-tokyo.co.jp/majisuka/

■ 『水曜どうでしょう』
TOKYO MXで再放送やってるのでだらだら見ちゃう。

■ 『ブラタモリ』
かかさず録画。タモリって、あんなに毎日テレビに出ていているのに
もんのすごいオタクなのが凄い。

http://www.nhk.or.jp/buratamori/

■ 『美の壺』
蘭とか遊園地とか門とか貝殻とか、だんだんマニアックになってまいりました。

http://www.nhk.or.jp/tsubo/

■ 『アジアンスマイル』
NHK総合だと早朝に放映されてて、まったく知られてないけどすごくクオリティの高い番組。

http://www.nhk.or.jp/asiansmile/

—本
● 石井好子 『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』の続編。淡々としていると思いきや
結構ラジカルなかんじが好き。

● 和田竜 『のぼうの城』
これ読んでから、『へうげもの』を読むと登場人物の描かれ方が
微妙にちがっていて面白い。忍城水攻めのお話。

活字をもう少し読まねばな。


impressions

■ ハロウィン仕様
叔母(といっても父の従姉妹)から、ハロウィン仕様の
プリザーブドフラワーを贈ってもらった。
不思議と我が家のガラクタコレクションにマッチしているので
玄関に飾ってみた。かんわいい~。

■ 香り 
職場の通用口の目の前に、背丈ほどの金木犀が1本ある。
暗いので見えないのに、夜はとくに香りが強く感じる。

桜とちがって、花を見るわけでもないのに
香りだけでこうも存在感がある花木もめずらしい。
あとは山梔子と沈丁花くらいか。

嗅覚はもっとも記憶と密接な関係にある感覚らしい。
プルースト効果とか言われているアレ。
よく雨のアスファルトの匂いにノスタルジーを感じるという人がいるけど
わたしはそれがどんなものなのか、いまいちわからないまま
おとなになってしまった。
これかな?ってのはあるんだけど。

そんなわけで、調香とか香りにまつわる文芸書が読みたくなったので
丸の内の丸善で探してみる。アロマテラピー関係は書架ひとつぶんあるのだが
香水関係となると、ハウツー香水選びがほとんどで調香に関する本はあまりない。

『フォトグラフィー香りの歴史』やら、『香水の教科書』など
高価な本が多いので、軽めに中村 祥二 著『調香師の手帖(ノオト)』(朝日文庫)を購入。
なかなか読みやすそうだ。

ここのところ文芸書は軽めのエッセイか植物関係ばっかりだったのだが
ひさびさに新ジャンル開拓。

と思ってたら、近所の古本屋さんが
アニー・トレメル ウィルコックスの『古書修復の愉しみ』を紹介されていて、
これもまたずっと読みたい一冊なのだった。
まだ店頭にあるかしら。

■ 最近読んだ本
ヴィトルト・リプチンスキ 『ねじとねじ回し-この千年で最高の発明をめぐる物語』(早川書房)
吉田 浩美 『a piece of cake』(ちくま書房)


raven

このところ、ふと空いた時間に色々と心配したり考え込んだりしてしまうので
ひたすらミステリを読み続ける。

有栖川有栖 『乱鴉の島』 

再読だが、初回よりも面白く読めた。

実業家と詩人
科学と神秘
若さと老い
一瞬と永遠
鳩と烏

そして聖と俗

初回は、犯人の動機が薄いよなあ
これくらいじゃ普通人殺したりしないよなあと思ったんだけど
バランスとしては、こんなもんでよかったのかもしれない。


books memo

古書ほうろうさんにて購入

  • 島田荘司 『魔神の遊戯』 (文春文庫)
  • 赤江瀑 『灯篭爛死行―赤江瀑短編傑作選 恐怖編』 (光文社文庫)
  • 幸田文 『きもの』(新潮文庫)
  • 滝川 義人 『ユダヤを知る事典』
  • 印刷博物館 『ヴァチカン教皇庁図書館展』

pottering around the mistery circle

週末は自転車でこのへんをぶらぶら。

旅ベーグルさんに発送をお願いしたり
よみせ通りのひよこ堂でお皿を見たり、
最近、夕焼けだんだんの上にできた道具屋・松野屋で印鑑ケースを買って、
指輪を取りに行って、ヨドバシの有隣堂でミステリ買って
吉池で食材買って不忍池をまわって帰ってきた。

最近の読書
■ 小林敏明 『精神病理からみる現代思想』 (講談社現代新書)
その時代その時代の精神病の特徴が面白かった。
しかしこの人、ラカニストなんすかね。

■J.G.バラード 『結晶世界』
再読。
ERAの鬼怒さんに、「バラードの世界のようだ」という
写真の感想をいただいたので、思い出して読んでみた。
この人の書くSF世界は静かでよい。

■ 道尾秀介 『向日葵の咲かない夏』
どうもこういう叙情トリックというかファンタジーというか、
読後感がさっぱりしない。ミステリには読了時の爽やかさを求めてるのに。

■ 道尾秀介 『骸の爪』
個人的には一番理路整然としてて好き。
しかし、探偵役の真備とワトソンの道尾は
御手洗と石岡くんというか火村とアリスというか腐女子狙いなんでしょうか。

■ 道尾秀介 『背の眼』
これも、結局背の眼がなんなのか
さっぱり解決しないままなのが気持ち悪い。

■ 川崎草志 『長い腕』(角川文庫)
「超一級の傑作サスペンス、誕生!第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作!!」
これが~~~????

ゲーム業界の蘊蓄がなんの伏線になってもいなそうなので
半分まで読んだけどもう挫折しそう。少なくとも前半はだるい。