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超!今更ながら、ジェームス・キャメロン監督の『アバター』を観てきた。
銀座のTOHO CINEMA日劇では、しぶとく3D上映しているのだが
開始時刻は20:45から。終わる頃にはもう日付も変わろうという時間で
誰がこんな中途半端なレイトショーに来るんだか、と思っていたのだが
客席には十数人いた。事前に席を予約したものの、もちろん思い思いの席に座って鑑賞できる。

感想は、「すごいです。」のひとことです。

映像が!実写?ねえ、これ実写!?ってかんじです。

ふだん、CGを使った映画をまったく観ないので、技術の発達についていけてなくて、
ファミコンの次がいきなりPlayStation 3、みたいな衝撃でした。
(モチーフ的にはナウシカとラピュタともののけ姫にモンスターハンターを足したようなかんじなのだが。)
アバターの動きが若干ピクサーっぽいのはご愛嬌。
3Dの感想は、どーんと飛び出てくるわけではなくて
スクリーンのむこうに奥行ができるようなかんじであった。

ひとりの狂人が人生を捧げて創った、とかならまだ理解できるんだが
多くの人が関わって、納期もあって、スポンサーの政治的な思惑もあって
監督なんて撮りたいものの1/1000も撮れないようなあのハリウッドで、
こういう作品をつくりきってしまうのがすごいです。

ストーリーはつまらない、というのが大方の意見ですが、映像で見せるのなら
このくらいシンプルなほうがいいんじゃないかな、と思う。
まして、略奪される側の視点で描かれるアメリカ映画が
このタイミングで、この規模で出てきたというのは意味がある気がするのは
一回転半して深読みしすぎなのだろうか。

惑星パンドラで犬死にする一海兵隊員の話とかは
スコセッシあたりが撮りゃいいんだよ、と思うのだ。