self-sacrifice

谷崎潤一郎『春琴抄』(ちくま日本文学全集)読了。
な、なんじゃこりゃ…。
人に貸すのに書架から出したらなんとなく
読み始めてしまった。
なんだか濃ゆい師弟関係のうらさむい話であった。
「とうさんまあ何という事でんの姫御前のあられもない
男の児にえらいことしやはりまんねんなあ」とか
正しい発音で読めてないと思うがどうなのか。
こういう自己犠牲の話は男のほうが浪漫を感じるかもしれぬが
読者諸賢は首肯せらるるや否や。(谷崎風に。)

self-sacrifice” への6件のフィードバック

  1. 私は否ですねぇ…。
    (「春琴抄」は読んでいないんですけど)
    自己犠牲の話を読んだ場合、
    大抵、犠牲の結果を享受する側に嫌悪感を
    持ってしまうので。
    あと、犠牲になる側や結果を享受する側が
    一種の自己陶酔状態に陥ってるとしか思えない時が
    あるんですが…、それもなんとなく嫌なので。

  2. 春琴抄は、まさにその倒錯した陶酔状態を描いた
    作品なんですけども、なんか気持ち悪い
    落ち着かない作品なんですよねえ…

  3. 谷崎、昔好きなフリしてたよ(笑)
    ああ痛い高校生だったとも!!!(オオイバリだ!)
    どうやっても無理。好きになんかなれない。
    「卍」読んだときはもう駄目だった。
    ウンコ食べるんだよ!?無理。絶対駄目。
    谷崎という苗字は個人的に好きだけど(何だそれ)
    ちなみに「えらいことしやはりまんねんなあ」は
    アタイ発音できます。(えへへ)

  4. 谷崎、別にきらいじゃないんですけど
    「春琴抄」だけはいただけなかった…
    でもその後に読んだ「文章読本」は
    目から鱗がぽろぽろ落ちて
    日本語をほんとうに愛しているのが伝わってきて
    なかなか面白かったよ。
    blogの文章もおろそかにしてはいかん!と思いました。

  5. そういえば、
    「細雪」はあんまり興味が持てなかったのですが、
    「陰翳礼讃」は面白く読めましたよ。
    (数年前だから、細かい内容までは記憶してませんが…)

  6. 「陰翳礼讃」は海外でも高く評価されていますね。
    わたしが一番衝撃をうけたのは『青刺』でしょうか。
    浅草十二階の猥雑なあやしい雰囲気に
    当時はくらくらしたものでした。

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