Kurashiki-Okayama-Bizen

倉敷

倉敷2日目。今回投宿したアイビースクエアは1889年に建設された倉敷紡績所の工場をリノベーションした物件で、今回の【ゆる募】にて再従姉妹の美奈子ちゃんからお薦めいただきました。ありがたや。中には倉紡資料館があり、明治から平成までクラボウの歴史をみっちり学ぶことができる。戦前までは鄙びた歴史資料館、戦後からはレトロフューチャーな産業博物館という風情で趣深かった。大正12年に開院した倉紡中央病院(現・倉敷中央病院)の院是がおもしろい。「研究を怠ってはならなぬが研究が主体ではない」「営利を目的とはしないが慈善事業ではない」「無差別平等主義で病室に等級を設けない」などなど、当時は革新的だったのではないかしら。

灼熱の倉敷の美観地区を歩き、新児島館(仮)へ。ここは海外で美術を学び、また美術品の蒐集を任された児島虎次郎の絵を展示する予定とのこと。元々は銀行だったらしい。コロナ禍でうまいこと改装が進まず、改装中のところも見学してほしいということで現在はヤノベケンジのSunSisterが展示されている。でかい作品はもうそれだけで正義。

そののち倉敷のラスボス・大原美術館へ。この地で活躍した事業家の大原孫三郎が、上記の画家・児島虎次郎の収集品を展示するために設立した私立美術館だ。有名なエル・グレコの『受胎告知』ほか、ルノワール、ピカソ、モネ、セザンヌなどなど泣く子も黙るような近現代の作品が並んでいるのだが、児島が欧州で買い付けたときはまさに同時代の「現代」美術だったわけで、これが日本美術の糧になると思って選んだのは慧眼としか言いようがない。児島本人の作品も今までまったく知らなかったのだがとても良かった。西洋美術が有名すぎてあまり紹介されないが、民芸のコレクションも作家別に展示されていて体系的に見ることができる。河井寛次郎が出雲の出西窯に影響を与えているのがわかったような気になったり(たぶん錯覚だと思うけど)。

丹下健三設計の倉敷美術館で池田遙邨の展示を観る。涼むつもりが館内がおもいのほか暑く長くいられない。

岡山

丹下健三設計の倉敷美術館で池田遙邨の展示を観たのち、伯備線で岡山へ。今回の倉敷では【ゆる募】にて 柿本 礼子さんおすすめの「野の」さんに行けなかったのが心残りだったけれど、また次回リベンジしたいと思います。
岡山に少し早めに到着したのでイオンモールのフードコートで独歩ビール。マスカットピルスナーが美味しかった。倉敷の暑さですっかりバテてしまったので涼しいところでビールを飲んで回復した。


その後、表町の「小ぐり」さんへ。備前在住の叔父・叔母と合流。旬の素材を丁寧にお料理されていしてしみじみ美味しい。数年ぶりに鱧しゃぶを食べた気がする。お酒も知らない銘柄ばかりでしたが岡山のものをいただいた。今回はお座敷だったけれどカウンターも楽しそう。
こちらも【ゆる募】にて 江沢 山葵さんからのおすすめ。叔父叔母も喜んでおりました。ありがとうございました。


のち城下公会堂にてオオフジツボのライブ! 少し遅刻してしまったけれど、大好きな曲がたくさん聴けて、かつMCでもいじらr…いや過分なるご紹介をいただき恐縮したり。東京ともひとあじ違う盛り上がりを見せていて笑ってしまった。また疫病が再燃しつつあり不穏な世の中だけれど音楽はやっぱり元気になるな。

備前

夜は備前の叔父叔母の家へ。途中の山道で鹿を見る。12年ぶりの備前の家、前に遊びに行ったときはまだ工事中だったが仕上がっていた。新しくやってきた猫・ガビ子がかわいい。人見知りせず寝室に遊びに来るのでめろめろになってしまった。かわいいやつだ。エリカもよぼよぼだけれど迎えに来てくれた。少し元気になったようでよかった。