Mitose Noriko Solo Band

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みとせのりこバンドLive ~ごがつはGWでさけがのめるぞ ~ で吉祥寺STAR PINE’S CAFEへ。

少し早めに行って吉祥寺でぶらぶらしようと思ったら「祭か?!」というような人出で駅を出た瞬間くじける。あいかわらず吉祥寺は狭い通りに人がいっぱいいるし、バスはがんがん通るしアウェイ感が半端ない。

まあ天気は素晴らしいので井の頭公園にでも行ってみるかと思ったのだが、「いせや」のある道は竹下通りみたいになってるしでどんどん足取りが重くなっていく。
「いせや」は暫く見ないうちにとてもきれいになったのだな。随分前に、Twitterだかで一時休業とかみんなが騒いでいたときに改装したのだろうか。学生時代には二階のお座敷によくお世話になった。井の頭公園は池も緑もきらきらしていて美しかったけれど、いかんせんすごい人なのと、ライブ(?)をやっていた人の音程があまりに不安定で耐え切れずに一歩だけ中に入ってすぐに退散。

すごすごと駅の反対側に出ると、白詰草の咲く小さな公園(というより、かぎりなく空き地に近い)があったので、コンビニでカフェオレを買ってベンチで飲んだ。その後、「すうさい堂」という小さな古書店をひやかし、ヨドバシの裏あたりにある市立の図書館で時間をつぶす。ポール・オースターの『写字室の旅』を読み始めたら面白くて止まらなくなりそうだったが、運悪く、というか開場時間きっかりに図書館も閉まるとのことで追い出され、ライブ会場であるスタパへ。

実はこのライブハウスに来るのは初めて。音もよかったし二階席もゆったりしていてとても良かった。「シュバルツナハト」「千の夜の睛」「風の行彷」「ティルナノグ」などkircheの曲もたくさん演奏されたが、あの頃に比べると本当に音が重厚になったなあ、と。別に当時の音が軽かったわけではなくて、今は重心が下のほうにあってものすごい安定感といえばいいのだろうか。そういえば、初めてkircheを知ったのは井の頭公園で彼らがやっていたゲリラライブだった。たまたま花見のメンバーたちの間で狂ったように聴いていたZABADAKの曲が遠くから聴こえてきて、皆でフラフラと近づいて声をかけたらライブの案内をいただいたのがきっかけ。そのときはまさか自分が将来スタッフ枠に収まるとは思っていなかったが、わたしを音楽の世界により一歩ひきいれてくれた大切な大切なバンドで、吉祥寺で聴くと感慨深い。もちろんヨルガとかゲームの曲も、太田さんの新曲も素晴らしゅうございました。

アンコールまでの幕開、二階のトイレに行って出たら目の前に壷井さんがいて、お互い「あ。」「どうも。」ってなったのが個人的ハイライト。(アンコール始まってるのに!