benefit/profit


週末、帰りの車中で話した「二次創作」について
以来とりとめなく考えている。
なかなか整理がつかないのでメモ。
今年、10年ぶりくらいにコミケに行って思ったには
人の作った作品を借りて、その世界観の一切の説明を省略し
自分で妄想した「差異」のみを売る、というのが
どこまで許されていくのか、ということだ。
わたしの見たサークルの本は、まさに飛ぶように売れていき、
売り子さんの手元の袋の中に千円札が
エンドレスで投げ込まれていた。
「作品やキャラクターが好き」で、二次創作を「書きたい(読みたい)」
「書いたものを読んで欲しい(読みたい)」というワクを
数段階越えちゃってる人たちだった。売り上げについての
妙にビジネスライクな会話や、お客さんへの妙にクールな
接し方がそうだった。
売れるだけのクォリティがあるのだから
もちろん相応の努力もしているんだろう。
根本には「原作が好き」という精神が流れてるんだろう。
しかしながら、同人誌を読んで、原作の読者が増えるかといえば
こういったイベントでのお客さんは既に原作のファンなわけで
飽和状態のなかで循環しているだけだ。
原作者に還元される利潤があまりに少ないよなあ。
そんな事実に当局もやきもきしているらしいので
派手に儲けを出している人には、制裁が下るかもしれない。
好きだから、書きたいから、読んで欲しいから
あるいは買ってくれる人との会話を楽しみに
「赤が出ようと本を出す!」という健気な弱小同人家は
黙認されるのか、あるいは一緒に潰されるのか。
この先に興味があるので定点観測することにする。
全然関係ないけど、最近はコスプレの人はどこかに
隔離されているのだな。
期待して行ったのに、会場でも全然見かけなくてつまんなかった…。

benefit/profit” への4件のフィードバック

  1. もし、同人誌を出す権利が制限されるのだとしたら、
    それと同時に、有力な同人作家を雇って
    原作漫画の出版社からアンソロジー本を売り出す、
    という可能性もあるかもしれませんね。
    制裁をかけるよりも、囲い込んでしまった方が
    出版社側の得になりそうな気がします。
    それから、「ムーミン谷の夏祭り」読みました。
    面白かったです〜。

  2. なんかコメントしようと思ったけど、
    うまくまとめられなかった。
    そう、この日記のタイトルが
    全てを物語っていると思います。

  3. 私ももうしばらくご縁がないです・・・
    夫が、一度行ってみたいとかいうので、来年辺り
    行ってみようかなぁなんて!思ったり。
    某井上タケヒコ先生が同人嫌いで有名だったなぁ・・・

  4. >蜜柑さん
    実態は数が多すぎて出版社も
    把握できないというのが実情のようですね。
    アンソロジーというのもアリですが
    愛好家が遊べるくらいの余地がないと
    作品自体の魅力も下がる気がします。
    ムーミン谷の夏祭り、面白いですよね〜。
    フィリフヨンカさんが好きです。
    >ゐさん
    そうなんです。なかなかまとまらない。
    きっといろんな種類の話が
    ごっちゃになってる事象なんだと思います。
    まだ何が正しい、とされてないグレーなところが
    興味深いなあ、と。
    >いもりんこさま
    結構同人誌が嫌いだ、という作家も
    いるもんなんですねー。
    もし自分だったら、再度ストーリーを
    考えてくれるくらい作品を愛しているということで
    なんだか感激しちゃいそうなもんですが。
    しかし、夫婦でコミケ遊山…ほほえましいというか
    なんというかw

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