Turkey : Istanbul iv

1/1 元日
朝、ホテルから坂を下りて、軌道敷をまたぐと
スィルケジ駅のむこうはすぐ港だ。
海を挟んで、対岸には新市街、金角湾をはさんで右手にアジア大陸が見える。
連絡線や観光船、タンカーが行き来している。
数十メートル感覚で、新市街やアジア側へいく定期連絡線船の乗り場があり
人がどっと降りてくる。行き先ごとに改札が違うのでわかりやすい。
キオスクでは焼きたてのパンやケバブやサバサンドが売られていて
とても活気がある。
連絡線船は片道1.3YTL(約130円)で、安い。
ちなみにYTLというのはイェニトゥルクリラ(=新トルコリラ)のことで
2005年にデノミが施行されて1,000,000TLが1YTLになった。
実に0が6つも切り落とされたのだ。
これで勘定を誤魔化されることもなくなり、安心。
レートも、ちょうど1YTL=100JPYくらいでわかりやすい。
いまだに1YTLのことを1ミルヨン(ミリオン)と言ってる人もみかけるな。

船着場をすぎると、新市街にかかる2階建ての橋が見えてくる。
これが釣り人が鈴なりになってるガラタ橋。
上は釣り人専用で、下はシーフードレストランが軒を連ねている。
まだ朝で店は開いてなかったが、仕入れたばかりとおぼしき
変な魚がいたので覗き込んだら、おにいちゃんが魚を持ち上げてくれた。
し、深海魚…???

ガラタ橋のすぐ近くにあるのはイェニ・ジャーミ。
ミマール・シナンの建築で、小さいけれど美しい。
吹き硝子のシャンデリアごしに天井を見上げると眩暈をおこしそうなモザイク。

イェニ・ジャーミの後ろにあるのは香辛料や乾物屋が多い
エジプシャンバザール。グランバザールよりもずいぶん小さいが
値段を出している店も多いし、土産を買うならこっちのほうが安心だ。
初日にカラスミを買った店のお兄ちゃん(埼玉在住)が顔を覚えててくれて
路面電車「トラムヴァイ」の乗り方を教えてくれた。
「暇だからいいですよ~」と言いつつ、駅まで一緒に来てくれた。親切!
トルコのトラムヴァイは、駅のすぐ近くにある「ジェトン売り場」で
ジェトンと呼ばれるコインを買う。こちらも、どこまで行っても1.3YTL(約130円)。
ジェトンはフランスから来た言葉で、アメリカだとトークンと言うんだっけ。
紙と違って使い回しがきくから、環境には優しいと思うんだが、
そろそろICに移行するようだ。
地元の人は「アクビル」と呼ばれるキーホルダー型(? 非常に説明しづらいカタチ…)の
プリペイドのツールを持ってて、だいたいの交通機関は
自動改札のところに、そのキーホルダーをカチっと押し付けることで通過できるらしい。
で、そのジェトンを改札機にいれて、バーを回してプラットフォームに入る。
軌道敷からプラットフォームにひょいっと上がれるんだが
各駅に警備員がいて、一応は見張っている様子。
トラムも新型車両で綺麗だし、停車案内やアナウンスもあるので
観光客には凄く使いやすい。
ひとつひとつの駅の感覚は短くて、次の駅までは歩いても5分くらいだ。
ただ、旧市街の石畳&坂は結構きついし、観光ポイントに駅があるので、
乗ったほうが楽。
これ以降、どこに行くにもすっかりトラムヴァイで。

Turkey : Istanbul iv” への2件のフィードバック

  1. シャンデリアのフレームワークがいい感じです。フレーム越しに見えるドームとあいまって
    エキゾチックな感じがよいです。
     釣りの写真はおもしろいです。後ろにそびえている大宮殿に異国の文化に違いや縁遠さを感じつつも、人々は世界どこでも一緒で生活のためや趣味で釣りをしてるんですね!親近感感じます。みんな一緒じゃん!兄弟じゃん!仲間じゃん、なんてね!
     海外に行くとみんな違うようで一緒じゃん!なんて思えるときが多々ありますね!

  2. >ツッチー
    ほんとだよね!釣はたしかに万国共通だ。
    なにしろ数千年、スタイルがかわってないもんね。
    きっと、トルコ人のおやじも
    「最後にたどりつくのは釣りなんだよ・・・(フッ)」とか
    言ってそうw

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