さて結成30周年の聖飢魔II期間限定再集結を受けてiTunesのライブラリを整理していると、ちょいちょい曲が歯抜けになっていることに気づく。その昔のiTunesには「重複を自動的に削除」というのがあった。リマスタリング違いとかシングル/アルバム版とかまったく関係なく「同じアーティストの同じ曲名だったら削除する」という潔い男らしい機能である。しかも、ベスト盤のほうを消すのではなくオリジナルのほうを消してくれた(おそらく発売日順に古いほうを消すという仕様)。コロヌ。そんなこんなで、実家の押入の天袋からCDを持ってきて泣きながらライブラリを補完することに。本を売りに行くのに本棚整理してたら昔の漫画を読みこんじゃうような懐かしい作業だったな。

いやあ、解散後に出たやつってその場の勢いで買ってるからか、ほとんど聴いてない。ヘタすると特典のDVDとか観てない。ひどい。しかも2005年の再集結のときは結構網羅してたのだが、2010年の結成25周年となると私生活が結婚やなんやでバタバタしてたせいでまったく追いかけられていない。未発表曲が入っているワースト盤をかろうじて持っている程度。再熱しているうちにお布施を払っておこう、ということでAmazonでポチったけど。

ワースト盤というともうミサでも鉄板のあの曲やあの曲ばかりが収録されていて、リマスタリングや再録でそれなりの聴き応えがあるのだが(最近は音圧高くないと物足りなく感じてしまうし)、そろそろシングルB面にしか入ってないような人気投票を下からいくような忘れられた名曲を収録したベスト盤を出してもいいんじゃないでしょうかね。

さて、棚卸をして気づいたことには、解散後にめちゃくちゃいろいろ出てるのね、ってこと。

映像というのはどうしてもがっつり観る時間が必要なのでプライオリティが低くなるのだが、今度「THE ULTIMATE BLACK MASS COMPLETE」のBDが出るのいうのでこれは買っておこうと思う。これは初期不良による交換騒ぎやら販社の倒産やら移籍による版権のややこしさから完全版の復刻は絶望的と言われていたやつである。しかも当時の上代3万円上だったのが1万円そこそこで出るというのだから「ウラビデオ」をDVDで買い足したとしてもかなりお得。ついでに「ウラビデオ」もBD化してくれないかな。

以上、棚卸しとライブラリの補完にあたってはWikiにたいへんお世話になった。エース長官のところ(脱退ではなく現在も正式構成員)となっているのが泣ける。今思うと「基本ものすごく厨二でもやるべきことはやり、伝統と様式と外連味を愛し、ユーモアとインテリジェンスを忘れず」という美学というか生きる指針みたいなのは聖飢魔IIに刷り込まれたと言っても過言ではない。こじらせてコノザマであるが。

映像のプライオリティが低くなるのは時間をとられるからだけではない。年々、音楽や小説など、抽象的な領域にある程度「空き」があるもののほうが好きになってきた。映画などは90年代の美しい思い出だけで生きていけるからだと思ってたが、そういうわけでもないらしい。おそらく、そこだけで完結してしまう情報量の多さに疲れてしまうのかもしれない。それとは別にライブやフェスのような「その場でしか体験できない圧倒的な情報量」もより求めるようになったのは時流か。