江國香織『ホテルカクタス』(ビリケン出版)読了
調べ物があったので図書館へ。
天気予報は曇りだったけど、雨のにおいがしたので傘を持って出た。
家を出て30秒くらいで突然通り雨に遭った。
あまりに大粒で、まるで雹のようだったので
魚やヒルが降ってくる『海辺のカフカ』を思い出した。
希琳ちゃんが「まいはきっと挿画が気に入るとおもう」と言っていたので
図書館で江國香織『ホテルカクタス』を借りた。
静謐でスモーキーな色の油絵は直球で好みだった。
感情を殺したニュートラルな画風はDavid Hockneyを彷彿とさせる。
パリらしい螺旋階段の絵をたくさん見たので
北駅裏の素敵な螺旋階段がある安ホテルを思い出して、
また行きたくなってしまった。
別にこれと言って見たいものは何もないのだけど。

「いまここに必要なものは、外国だ。」
わたしもそう思う。
童話のような小説のような詩のような不思議な中篇だ。
この作品に限って言えば美味しい水のようなかんじ。
後味は無いが、美味かったという感想は残る。