Taipei Oct. 2012

in Taipei

台北はいつでも空気が悪くて、ビルは古くて
でも食べ物が最高に美味しくて人が優しい。

100年くらい前の建築がいいあんばいに現役で使われつつ残っている。
朽ちたタイルに蔦が這っている。
南国だから街路樹がよく育つのか、鬱蒼として巨大だ。

龍山寺の裏手には花街の名残を残した一角が色濃く残っている。
華西観光夜市。
老人向けの洋品店、演歌のレコード屋、美容院、そして蛇や鼈の血を売る店。
もっと奥に入ると妖しげなお茶屋が並ぶ。

そこを抜けると病院と仏壇屋。占い屋も多いらしい。
揺りかごから墓場まで、エロスとタナトスが混沌としているのは
浅草にとても近い。

夜市といい、デパートのレストランといい、101のフードコートといい
食べ物屋が集まっているところはいつだって人であふれている。
寧夏夜市では人をかきわけながら葱餅や紅豆餅を買い
脇の露天で豆花や、仙草ゼリーや臭豆腐をつまむ。
最後の夜はお祭に行ったみたいだった。

最終日は台北駅へ行って、地下街や雑踏、アナウンスなどを担当した。
鉄じゃないんだけどターミナル駅は好き。

楽しい旅行にしてくれた友人たちに感謝。

Night on the Road

Taiwan 2012

東京ではシャッターを切らないような風景も、旅先では新鮮に見えることがある。
それで、そういうのは撮っている瞬間はピンとこないのだが
しばらく時間が経つと、撮っておいてよかったなあと思うのであった。

この写真はそんなかんじ。

Ai Wei Wei

2012 Taiwan

台北の市立の美術館ではアイウェイウェイの展示を行っていた。
ものすごくダイナミックなのに、細部の繊細さが際立つ
ほかに類を見ない作家だと思う。

自転車の作品が圧巻。

alley

Taiwan 2012

台南に安平という古い街がある。
路地は複雑で、突き当たっては行き止まり、迂回しては一周してしまったりと迷路のようだ。
時々、小さな寺院がある。
バグパイプのような、ザンポーニャのような音が遠くから聴こえ
音をたどってゆくと、民族衣装を着た人々が円になって神妙な顔でぐるぐるとまわっている。
葬式なのか結婚式なのかもわからない。

大きな樹が、ななめに路地をふさいでいる。

a chair

2012 Taiwan

椅子。

ぽつねんと在る椅子が好きだ。

@台北市立美術館

butterflies fly

2012 Taiwan

台湾のこと。

なにしろ前日徹夜したせいで飛行機の中では爆睡して、15分くらいで台北に到着したかんじであった。

松山空港は、蝶のオブジェや絵が壁を埋めつくされていてずいぶんスタイリッシュになっていた。

もともと松山空港はローカル線の空港だったらしいのだが、街から至近なこともあって最近はメインの空港になりつつあるらしい。
羽田みたいだな。

今回は航空券のみの手配で、ホテルは別に予約したので、自力でホテルに行かねばならない。
空港からタクシーでホテルに向かった。

New Year Fireworks at Taipei 101

毎年恒例の台北の年越し花火です。
また「すごーい」「かわいいー」という、私のアホっぽい声が入っています。
横のおじさんの「ホァー」という声も味わい深いです。

去年、終了後にタクシーがつかまらずにひどい目にあったので
今年は歩いて帰れるホテルをおさえたので帰り道も快適でした。

去年は建国100周年ということもあり、蔡國強が総合演出を行なって
クレイジーなかんじでしたが、今年のも品があって素敵でした。

最後の電光掲示板に注目です。
台湾でもFacebookブームなんですね。

Happy New Year 2012

Taipei 2012

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

年末年始を台湾で過ごし、肥えて帰ってきました。
あの国において、間食するなとか食べ過ぎるなというのは無理な話なので
諦めて新年も走ることにします。

「スニーカーを新調して走るぞ」と呟いたばっかりに
hiyoro軍曹に目をつけられ、なんと本日、光栄にも並走していただきましたよ。
フルマラソンを2時間40分台で走る彼を7min/km台で走らせるなんて
チェーンソーでバターを切るようなエネルギーの無駄遣いですが、
おかげさまで初の5km完走しますた。ありがとう!

新年だからといって、新たに抱負を掲げたりしても
どうせ2月になる前に忘れてしまうので
ひきつづき淡々と、旅をして写真を撮って美味しいものを食べて走って
健康に生きていきたいと思います。

プラハの写真もそろそろ飽きてきたので、
1月は台湾の写真を中心にアップしていきます。
私が撮ると暗くてうすよごれた感じになるので台湾に申し訳ないのですが
静と動を併せ持つアジアの空気が少しでも伝わることを祈りつつ。

Cha of Taiwan

台湾の物価は、交通費と食費を覗いて日本とそんなには変わらない、と書いた。
実際、不動産と車は台北のほうが高いくらいで、若い人は台北には住めないらしいし、
学生の初任給は9万円程度だというから、住みやすいとも言えないのかもしれない。

観光客など移動して食べるだけなので、台湾滞在は安くあがってバンバンザイなのだが
これは高い!と思ったものがある。

お茶、である。

台湾の人がふつうに飲んでいるものはもちろん安価なのかもしれないが
安くてものすごく美味しいお茶というものは、あまりないらしい。
ベタな観光地だが、九份の阿妹茶酒館では、1両(35g程度)で
一番安いもので400元(1200円)、高いものだと2000元(6000円)くらいする。

これにお湯代をひとり100元(300円)ほど払って、セルフサービスでがんがん飲む。
お茶は入った市販の真空パックの袋を開けてくれるのだが
(このへんは拍子抜けするが、まあそっちのほうが保存状態もいいだろうし合理的だ)
余ったらかわいい紙の茶筒に入れて持ち帰らせてくれる。
お茶はそんなにがぶがぶ飲めないので、4人くらいでようやく日本と同じくらいになる。

ホテル近くの迪化街のお茶屋でお土産用に茶葉を買ったが
安いご飯に比べると、やはり割高な印象を受けた。
レストランでもビールよりもお茶のほうが高い。(もちろんポットサービスだが)

台湾でも凍頂烏龍茶が人気らしいが、本当にいい茶葉を丁寧に淹れたものを飲むと
はっきりと蜂蜜の香りがして、そのあと白い花のような香りが広がる。
日本のコンビニで売ってる市販のペットボトルの烏龍茶って一旦なんなんだろう、と思ってしまうのだった。
(あれはあれで、脂っこい料理には合うのだけど)

Taipei 2010-2011

台北のこと。

2010年の年末は台北で過ごした。学友やら同僚やら親戚が
こぞって「いいとこだよ!」と言いつつガイドブックをわんさか貸してくれたのだが、
行くまではガイドブックを読んでも今イチピンとこなかった。
ところが行ってみたら面白くて大好きになってしまった。

■観光
台北にはこれといって観光地があるわけではない。
国父記念館などのモニュメント系はまあ新しいものだし
故宮博物館も見所は「白菜」と「豚の角煮」だし(それぞれ水晶や天然石でできたオブジェ。)、
なにせアジアのものなので日本人にとってはエキゾチックさも薄く新鮮味がない。ような気がする。
レトロ建築は日本と比べ物にならないほど残っていて萌えポイントなのだが、
なにしろ現役で容赦なく使われているので、室外機は壁についてるわ
キンアカの看板が掲げられてるわ、1階がコンビニになってるわで
そこから当時の面影を見出して萌えるには、かなりの妄想力を要求される。
ここはいつもの修学旅行的な旅行ではなく、ひたすら欲望に忠実に
食う!買う!路線で行ったほうが良いと思う。

■ 食べ物
これは文句なく美味しい。台湾旅行の目玉のひとつだと思う。
服飾や嗜好品の値段は日本と大差ないのだが
食費だけは日本の1/3~1/2くらいの感覚だった。
簡易な食堂で食べる朝食は100円以下、
日系のデパートの中のレストランでもサービス料込みでも日本の半額くらいという印象。
おなかいっぱい食べて飲んで、ふたりで5000円いくかいかないか、というところだった。
しかも濃すぎず、辛すぎず、やさしいお味で日本人の舌に合うと思う。

■ 街と人
たった3泊4日では語れないと思うのだが、全体的におっとりしていて親切。
人々の声がでかくて、車のクラクションが鳴りっ放しの上海とはえらい違いだ。
そして、アジアでは少ない親日国なのがなによりだと思う。
戦争や統治時代を経験したお年寄りがどうこうというよりは
台湾の若い人たちが、日本の文化を好きでいてくれるというのが嬉しい。
日本のコンビニ(主にセブンイレブンとファミリーマート)も1ブロックごとにあるし、
置いている商品も日本からの輸入品が半分くらい、という印象。
書店には日本のマンガの新刊が並び、ユニクロや日本の社会学者の著書の翻訳も多い。
若い人で日本語を勉強している子も多いらしいし、お店の売り子さんも日本語を話す。
メニューも英語と日本語が併記してあるところが多い。

■ 交通
交通費も日本よりかなり安い。
地下鉄の初乗りが20元≒60円。
タクシーの初乗りが70元≒210円。
しかもタクシーは安全で、必ずメーターを倒してくれる。
行き先を告げるときはiPhoneのGoogleMapがあると便利だった。
地下鉄は都心を走るのは南北に走る淡水線と、東西に走る板南線を主に使う。
色分けされているし、乗り換えの表示も中英併記されていて完璧。
(ただ、日本人は漢字が読めてしまうので難易度が低いだけかもしれない)

■ 清潔さ
最近はどうだか知らないが、かつて大陸のトイレといえば
常駐のおばちゃんに小銭をわたすと無言で藁半紙のようなもの(トイレットペーパー?)を
渡されて、ドアも鍵もなくて、しかも臭くて・・・という印象だったが
台湾は公共の場所のトイレはとても綺麗。
なかでも、地下鉄のトイレは日本以上ではないだろうか。
場末の食堂なんかもちゃんと掃除している印象。

そんなわけで食べてばかりの旅行だったので
アーティスティックで静謐な写真はまったくといっていい程ないわけですが
アジアの熱気と食べ物のスバラシさを、ちょっとでも感じていただければ幸いです。
珍しく「人」も撮った気がする。