bizarre hunter

怖かった話。
最近、運動せねばと思って上野や湯島あたりから
つとめて歩いて帰るようにしているのだが、
先週、根津から言問通りを上っていると
坂の上のほうに人が立っているのが見えた。
車道に背を向け、胸の高さの柵にもたれて
ぴくりとも動かない。
黒いダッフルコートのような服を着ていて
髪がうつむいた顔を隠しているので
男か女かも、若いのか年寄りなのかもわからない。
夜の暗さの中にあってなお、全体が黒い。
まったく生気が感じられない。
闇の塊みたいなかんじだ。
ああ、もう避けられないな。通り過ぎるしかないなあと思って
彼のほうをチラ見しつつ通り過ぎようとしたら
その人は、柵のむこうへ左手を伸ばしたまま固まってる。
彼の手の先をちらっと見たら、その柵のむこう側には
ぼろぼろに朽ちたぬいぐるみが転がっていた。
怖い!怖いよ!!
これ、なんかのインスタレーション???(←そんなわけない。)
10mくらい過ぎたところで振り返ってみたが
まだ同じ姿勢のままぴくりとも動かない。
しかも、彼の脇を通り過ぎる人たちは
別に彼のことなど気づかないふうで歩いている。
尋常ではないオーラを放出しているのに。
もしかして、見えてるのあたしだけ???(←そんなわけない。)
ひさびさに背筋が凍った。
あーあ。