岡上淑子の回顧展を見に庭園美術館へ。久々の来館で入り口こんなかんじだっけ?とか。前は門のところにミュージアムショップなんてなかったよな。
旧朝香宮邸は相変わらずアールデコ洋式の意匠や照明が美しい。こんなにひと部屋ひと部屋が小さかったかなと思う。美しい壁紙やテキスタイルに合わせたパネルに作品がぽつりぽつりと展示されているのがよかった。
岡上作品ではなく『百頭女』などの版画もまとめて展示されていて、この時代に日本のシュルレアリストたちがいかにエルンストに影響を受けたのかとてもよくわかる。
後期の岡上淑子はコラージュではなく純粋な写真作品を残していて、個人的にはそれがとても好きだった。国際主観主義写真のリーフレットを見ると、この頃の写真展のキャッチコピーがなんとも勇ましくて、気鋭の写真家たちに物凄い勢いがあったんだなと。新館にちょっと作品詰め込みすぎている感じもしたが、国内初の回顧展ということで、これだけまとめて見られるのは貴重だったのではないか。
エントランスのラリックなんて昔は微塵も興味なかったけど最近はやはりいいなとか思ったり。帰り際に右下に署名が入っているのに気づく。
建物内、作品が映り込まない場所で、都度スタッフの方にアングルを確認すれば撮影可能。インスタ用パネルもあり。最近、こういう計らいが嬉しい。
その後、THE DODO HOUSEさんでビール、Amalieさんでジンベースのカクテル。アメリカのUNCLE VAL’Sというボタニカルがかなりキュウリっぽくて好き。