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  • 猫町逍遥

    本日は今夏最後の浴衣で集まろうという趣旨で
    M女史、A女史と和装で落ち合う。
    三崎坂のレトロ趣味猫キチ炸裂の喫茶店にて
    甘いココアを飲みつつ着付けに難航するA女史を待つ。

    名物猫 良介さん。(推定8kg。)
    合流してからは千代紙屋や雑貨屋など見ながら
    谷中〜桜木のあたりを散策。
    古きもの屋では店主とおしゃべりをしながら
    2時間近く居座ってしまった。
    むかしきものを引っ張り出してああでもない
    こうでもないと囀るのは楽しい。
    M女史はあでやかな袋帯を、A女史は粋な着物と
    可愛らしい帯を、私はムラ染めの帯締めをゲット。
    気づいたら夕刻になろうとしている。朝から何も食べずに
    すっかり買い物に没頭していた私たちも空腹に気づき、
    こんな時間(16時)にカレーをがっつり食べて体力充填。
    古道具屋をひやかして、芸大、旧帝国図書館のほうへ。
    猫に気をとられながら墓地をぐるりとまわって
    山の上のインド式?紅茶屋でひとやすみ。
    お仕事を抱えたA女史と日暮里駅で別れて、M女史と
    谷中ぎんざから千駄木、根津のほうまで足を伸ばす。
    途中、夕焼けだんだんでは猫の集会を目撃。
    無国籍料理屋で今は亡き居酒屋のママさんと邂逅。
    南国の薄味麦酒で往く夏を惜しむ。
    また千駄木まで戻り、深夜まで開いているカフェーへ。
    とりとめもない話をしつつ珈琲を飲んで解散。
    それにしても、下駄でよくここまで歩いたな。
    お付き合い有難うございました…。>A女史、M女史。

    この街はゆるゆるだらだら歩くのに良い。
    墓地の空の広さとか、やたら猫がたくさんいることとか
    木が多いこととか、古い建築があることとか
    いろいろなことが複合的に作用して
    人をゆるゆるだらだらと歩かせる。

  • 魔境

    希琳ちゃんとDavidが大阪から遊びに来たので
    東京下町案内する。
    谷中の並木道を抜け、三崎坂の「乱歩°」にて休憩。
    それから拙宅でまいママ作のパスタと巨峰をもりもり食べ
    さらに散策に出かける。
    言問通りの古道具屋を通り、芸大の前を通り、公園を抜けて
    不忍池でまたひとやすみ。そして地下鉄で浅草に向かう。
    浅草ではサンバカーニバルが盛り上がりをみせていて
    いきなり凄い人(しかも攻撃力の高い中年女性がやたらたくさんいた)
    上野までですでに歩きつかれたので
    浅草で唯一、深夜まで営業しているカフェバアにいき
    とにかくだらりだらりとおしゃべりをする。
    希琳ちゃんは年に数回しか会わないというのに、会うとなると
    いつもこんな調子だ。ゆるい時間が過ごせる友人は貴重。
    今回、はじめて会ったDavidも礼儀正しくて
    ものごとをはっきりと言う素敵な人だった。
    (しかし、かなり英語勉強しなおさないと映画にしろ本にしろ音楽にしろ
    思想的な話まではできんなんだ。精進します。)
    それから裏道を抜け、花やしきの近くの不思議な路地を探検する。
    藤棚に覆われた路地で、生い茂った葉と、道に置かれている
    植物たちのせいで、夕方まだ明るいというのに
    なんだか鬱蒼とした雰囲気だ。
    何軒かの小さな飲み屋が軒を連ねていて
    道にはいすと机を出し、おばちゃんたちがおでんや
    スジの煮込みを売っている。
    そしてぞろぞろと現れる猫たち…なんだか猫町にまよいこんだみたいだ。

    蔦に覆われた大きなビルはなにかと思って窓からのぞくと
    そこには全裸のおっさん達が…
    「浅草観音温泉」

    って、知らなかったよこんなところに、お、おおお温泉があるなんて!
    しかも」「唄と踊りで今日も楽しく!」ってどういうこと?
    しかも何故に男子脱衣所の窓を開け放しておくか…
    私と希琳ちゃんは中央ベンチにあぐらをかいて座っていた
    全裸のおっさんと確実に、確実に、目が合った。
    合掌。
    ふたりを地下鉄の駅に送り届けてからは
    恋人と浅草をゆるゆると歩く。7時をすぎるともう商店街はまっくらだ。
    途中、ドオナツを食べて血糖値をあげつつゲームをやったり
    本屋で散財したり。
    ROXのなかにあった着物の古着屋が店をたたんだのは痛い…