タグ: 現代美術

  • MIRROR NEURON

    イシイとオペラシティのアートギャラリーへ「高橋コレクション展 MIRROR NEURON」を観に。

    根津駅から地下鉄に乗ろう、ということでぶらぶらと根津方面へ。根津神社は本当につつじが盛りで屋台も出て凄い人だった。一方ワンブロックほど離れた根津教会はひっそりとしていて玄関のモッコウバラが綺麗。

    R0012397

    R0012404

    展示自体は「さすが高橋先生」というかんじで、草間彌生、横尾忠則、会田誠、舟越桂、小谷元彦、やなぎみわ、森山大道、森村泰昌、束芋などなど超メジャーな作家ばかりなので、どこかの展覧会で見た作品が大多数だった。また会えたねって感じ。
    とはいえ、初めて現物を見た安藤正子は油なのにCGみたいな不思議なタッチと幻想的少女が神話的で素敵だったし、池田学の死ぬほど細かい筆致で興亡史を描いたのもすごかったし、画集はあるのに本物は見たことのなかった鴻池朋子の絵画はその緻密さと迫力が圧巻で、これまた行ってよかったなと。加藤泉は前職の同僚Sちゃん好きそう!なキモカワイさかつプリミティブな重量感があって良かった。
    それにしたってこんな作品が一堂に会するのは六本木クロッシング以来じゃなかろうか。しかもちょっと前の。貴重だし、見応えあるわりにはあまりに空いていて心配になるのでみんな行ったらいいと思う。

    R0012410

    その後、サンクンガーデンのHUBで一杯ひっかけて、参宮橋のシャンクスさんへ。途中、刀剣美術館なるものを発見してちょっと盛り上がるも閉館後でしょんぼり。シャンクスさんで象に踏まれたスモークバーガーとアフリカペールエールをいただき、いい気分で代々木公園駅まで歩いた。

  • Around Michel Gondry World

    IMG_3152

    招待券をいただいていたので、都立現代美術館「ミシェル・ゴンドリーの世界一周展」へ。
    ついでに「東京アートミーティング(第5回) 新たな系譜学をもとめて‐ 跳躍/痕跡/身体」、
    「開館20周年記念 MOTコレクション特別企画 コンタクツ」も。

    ミシェル・ゴンドリーは、音楽系の映像見ればすごいのがわかるんだけど
    ちょっと「わかれよ」ってかんじが強かったように思う。
    とはいえBjoykとか、「あれもこれもそうだったのか!」という錚々たるものだった。
    CMとかPVとかってすごい映画監督とか映像作家が作っていてもなかなか芸術として認められない。単品でずっと残せるように日本も頑張ったらいいと思う。MoMAの永久保存みたいにさ。
    あとワークショップ用のセットなんかがあって、参加したらきっともっと楽しいかんじなんだろうなと。

    常設のほうはこれといって収穫なく、ホックニーはやっぱりかわいいな、くらい。

    まったく土地勘のない清澄白河の商店街で偶然「山食堂」さんを見つけ、柿の葉寿司をいただく。ふだんは定食をやっているらしいけどお正月で仕入れができないので自分が好きなお店のお寿司にしたんだそうだ。
    古民家のような店構えに古道具やステンレスのテーブルが並ぶ素敵なお店。
    ふだんの夜のメニューも産地にこだわって手が込んでいて美味しそうだった。

    そのまま帰るのも惜しい感じがして大江戸線で門前仲町へ行き、
    前回入れなかった宮澤商店さんを念のため見に行ったら開いてた。
    まさか三が日から開いているとは思わなかったが元日から営業しているんだそうだ。
    ニューイヤーピルスと紅玉のビールをいただく。
    その後、深川不動の参道から八幡様をお参り。意外と空いていた。たこ焼きを食べる。

    なんだか勢いづいてそのままさらに大江戸線に乗って新御徒町からつくばEXで浅草に乗り換え
    入谷のお酉さまへ。もう暗くて寂しいかんじの国際通りをとぼとぼ歩いて、もう本当にたどり着くのだろうかこれは、と思う頃に鳥居が見える。酉の市以外のときはこんなにも静かだ。
    本当に何十年ぶりだろうか。本堂正面にご利益のある巨大なお多福があったのも知らなかった。

    その後、どうせ千駄木に戻ってもどこも休みだということで浅草に戻り、
    仲見世がえらい人出だったので地下街に避難するもさすがにMonteeはお休み。
    諦めて銀座線で上野広小路に出て、新東洋で台湾料理をがっつり食べて終了。
    思いの外歩いた一日だった。

  • Yokohama Triennale 2011

    横浜トリエンナーレのこと。

    お盆、I氏の仕事がお休みだったので、横浜に1泊して横浜トリエンナーレを見てきた。

    初日は横浜美術館~黄金町~都市創造センターをまわる。
    今回は、運営が横浜市主導になったようで、横浜美術館がメイン会場となった。
    横浜美術館では現代美術だけではなく、近代のルネ・マグリッド、
    ポール・デルヴォー、マン・レイあたりのシュルレアリスムの絵画、
    はたまた歌川国芳の擬人化の絵なども現代美術にまじって展示されていて
    非常に楽しめた。テーマもはっきりしていて、現代美術になじみのない人にも
    とっつきやすい展示だったのではないだろうか。

    黄金町は町をあげて若手のアーティストを支援しようという心意気がいいと思ったのだが、
    何しろ現在進行中ということで定点観測が必要かも。
    町自体は横浜の場末というかんじで非常にフォトジェニックなので散歩も楽しめる。

    都市創造センターはパフォーマンスとコミじゃないと難しいかんじであった。
    ちなみに島袋の作品は感想はとくになし。
    個人的には腹がたつほどしょうもないと思ったのだが、
    そういう感想も含めてインパクトはあった気がする。(好意的な感想)

    二日目は新港ピアと日本郵船の倉庫。
    あまり期待していなかった新港ピアの展示が意外と良かった。
    現在は越後妻有のビエンナーレなどにも出展している南雲由子さんの作品に参加した。
    一般参加者が髪を切るという行為そのものが、彼女の作品になるという。
    合わせ鏡の不思議な空間で髪を切っていただいて1000円也。
    別に奇抜な髪型にされるわけでもなく、要望を伝えて素敵に仕上げていただいた。

    日本郵船のほうが期待していただけにまったりした映像作品が多くやや拍子抜け。
    とくに映像作品は英語字幕だと字幕を追うのに精一杯になって映像に集中できないのが残念。
    とはいえさすがにタイ語はわからないし吹き替えというのも難しい。

    横浜で一泊だと、中華街でしこたま食べて飲んでも家に帰らなくていいのがとても良かった。
    私が住んでいる東京の下町から横浜というと時間的には1時間ちょうどくらいなのだが、
    なんとなく遠い西のイメージがある。

    涼しくなった頃にはもう少し作品や会場もできあがっていると思うので、
    もう一度行ってみようと思う。

  • icc

    月曜日、I氏と初台のICCへゆく。

    5年ぶりくらいに訪れたのだが、グレゴリー・バーサミアンの「Juggler」や
    三上晴子の「存在,皮膜,分断された身体」など、まだ残っているものもあり懐かしい。
    新しい作品は概ねどうでもよかったのだけど
    企画展の志水児王 「クライゼンフラスコ
    長期展示のクワクボリョウタ 「10番目の感傷(点・線・面)
    は、いずれもとてもよかった。

    わたしは、つくづく作品から物語が感じられないものは
    好きになれないなあと思う。
    越後妻有のビエンナーレがいいなあ、と思うのは
    作品が展示してある場所(家、学校)にすでに物語が内包されているから。
    それにアートが加わって化学反応するのが面白い。

    今回、ICCの企画展の作品フォルマント兄弟の「フォルマント兄弟のお化け屋敷」が
    物語といえば物語なのだが、これはなんだか笑ってしまった。

  • Sergei Parajanov Museum

    フランス文学概論の、たしか第1回目の講義だったように思う。
    西谷修氏は突然にイコンの話をはじめ、パラジャーノフの「ざくろの色」を紹介した。

    当時、こむずかしい映画など見たこともなかった私は
    この映画に心酔した。

    シュルレアリスムを体系的に知る前だったので
    彼がシュルレアリスムの作家に分類されることも知らなかった。

    10年以上過ぎ、念願のアルメニアを訪れた。
    「ざくろの色」の撮影場所だったサナヒン修道院、ハフバット修道院にも行くことができた。
    アルメニアに行くと、教会、土産物屋、そこかしこで柘榴のオブジェが売られている。
    木彫りのそれは、塗料のせいで妙にぬらぬらと光っていて
    割れ目からのぞく実はグロテスクですらある。
    そんな柘榴がアルメニアのシンボルなのだという。
    そうか、だから「ざくろの色」なのか。

    そして、彼が終の住処に、と選んだ場所に建つ
    瀟洒な館で、彼の作品を見た。

    Sergei Parajanov Museum