イシイと東京国立博物館へ。
最初に平成館で神護寺展を見る。仏像と十二神将の展示はフィギュア的なかっこよさだった。江戸時代になると動きやディテールが格段に緻密になるのがわかる。
その後、内藤礼「生まれておいで生きておいで」を見る。やや箱ありきの展示であるように感じた。博物館なんだから現代美術じゃなくて博物学をベースにした展示をしたらいいんじゃないかなあというのが正直なところ。現代美術なら上野の森でも現美でも都美でも新美でもいいじゃないか。
展示用の石膏ボードをとっぱらって鎧戸が開放された裸の状態の特別室が本当に美しくて(初めて入った)それだけでも行く価値はあるかもしれない。戦後初めて鎧戸が開かれたのではないかとのこと。高い天井、やわらかな光と美しいギャラリー。閉館間際、人がいなくなったところでのんびりするのが良い。あまりの暑さに負け、その後タクシーで家に戻る。イシイは試飲会へ。
夜は上野桜木の道さんで中華料理をいただく。H夫婦にばったり会う。ここは本当においしい。