Morioka 2

東北旅行3日目。

午前中はともんさんおすすめの五百羅漢を拝みに報恩寺へ。東北の古刹という風情で美しいお寺さんで、羅漢堂も圧巻。制作したのは朝倉文夫に師事した人らしく、彫刻作品として拝見しても面白い。市内の新渡戸稲造像も朝倉文夫でなんだか縁を感じた。

その後、岩手の名前の由来にもなっているという三ツ石神社へ。しかしなんかずいぶんとすっきりした神社で、もうすこし風情を出してもいいんじゃないかと思ったり。昭和の中頃にはあったんじゃないかと思うのだが、大きな木がないからかもしれない。

その後、内丸の白龍でじゃじゃ麺を食べ、平興商店さんをのぞいて、中津川のたもとのふかくさで休憩、かわいらしい喫茶店。盛岡は古き良き珈琲文化がまだ残っているようで焙煎所も多いようだ。

岩手銀行赤レンガ館を少し見てから鉈屋町でともんさんと合流。清水とよばれる水を汲む場所がたくさんあって良い。谷中よりもずっと豊かな人びとが代々住んでいる雰囲気。中二階に設置された大きな神棚もシンボリックで、旧暦のひなまつりには各お屋敷の床の間を開放して雛飾りを開帳するらしい。

川鉄が料亭だったころのお風呂を改装して営業している時環さんで珈琲。素敵なマダムたちとお話してからそめもの屋の佐々木さん、糀屋の細重さんでなかをちょっと拝見。おとうさんたちが明るいうちから日本酒飲んでて最高の場所だった。

そしてずっと行きたかった旧石井県令邸。ともんさん曰く「ここは絶対ご案内したかったのよ!キュン死するわよ!」というイチオシ物件。ここも閉館中だったのに特別に開けていただいてしまった。屋根裏や地下室も見せてもらってキュン死。ふだんはここを管理してる画家さんのアトリエになっているので、なかなかにガランとしてましたが。 配電盤の蓋の裏や屋根裏にら進駐軍に接収されてたころのシールや空き缶がそのままになってたりするのが面白い。隠し扉みたいなものもたくさんあるんだと。4/19から公開するとのこと。地下一階レベルのアングルの写真しか見たことがなかったので、赤い屋根が乗っているの知らなかった。

最後にともんさんのお店「燈門」へ。スナックだったのを居抜きで使ってるらしいけど、ところどころに賢治モチーフのオブジェやアンティークが置かれてて可愛いお店だった。「女子だけでもお酒飲めなくても来てちょうだい!」とのこと。