メキシコ6日目。メキシコシティ郊外にあるテオティワカン遺跡へ。ボラドーラの人たちが先住民の儀式のデモンストレーションを行っていて、高い鉄塔から鳥のようにくるくると回りながら降りてくる。地上に降りると写真を撮っていた観光客に投げ銭を要求するところまでがセット。
ティオティワカンは10世紀くらいにこれだけ区画整理された広大な都市を築いたにもかかわらず、民族・言語・なぜ滅亡したのかは未だ解明されておらず、メソアメリカ最大の謎と言われているらしい。非常に数学的な都市計画に見える。
メキシコシティへの帰り道にグァダルーペ寺院(バジリカ)。ここに掲げられているファン・ディエゴのマントに描かれた褐色の肌の聖母はメキシコで最も信仰を集めている対象で、このバジリカもヴァチカンのサンピエトロの次に来訪者が多いカトリックの聖地。旧館は地盤沈下で激しく傾いているので新館が建てられ1万人のミサが可能とのこと(どうやったらそんなに入るのか謎だが)。マリア図は動く歩道に乗って見学するパンダ方式。
メキシコ屈指の現代建築ヴァスコンセロス図書館へ。天井から吊り下げられた書架が迫ってくるようでSF的。中央には鯨の骨格標本があり、本の海を泳いでいるようでロマンしかない。日本のマンガもかなりコレクションされていて嬉しくなる(やはりジャンプ作品強し)。
メキシコシティ歴史地区へ。古代遺跡とスペイン時代の壮麗な建築群が同居する不思議な場所。ソカロ(中央広場)には死者の日のイベントで使われた巨大な骸骨がいくつも並んでいましたが残念ながら撤収作業中。メトロポリタン大聖堂、遺跡のテンプロマヨールをチラ見。聖堂の敷地には猫さんがたくさんいた。
『007 Spectre』のロケでも使われていたグランホテルの最上階でソカロを見下ろしつつ夕飯。エントランスは日本橋三越みたいにゴージャスな内装だったのでジーンズで行っていいものかと怯んだけど思いのほかカジュアルなお店だった。死者の祭は『007 Spectre』で興味を持ったのだが、もともとメキシコでは冒頭シーンのようなパレードは行われておらず、むしろ007で有名になってから各地で行われるようになったとかならなかったとか。