2012年10月24日。
ロンドン5日め。
ご近所の素敵なセレクトショップ「goldandbouncy」さんから
ロンドン郊外のグリニッジを勧められたので行ってみることにした。
火曜と水曜はグリニッジ・マーケットという市が立つらしい。
Northern線でBankまで行き、そこからDLR(Dockland Light Railway)という
ゆりかもめみたいな電車に載ってCuty Sark for Maritime Greenwich駅へ。
この電車(?)は地上を走るのだが、テムズ沿いの再開発地区を
路面電車のように短い間隔で停まっていく。
方面も複雑に分かれていて庶民の足というかんじだった。
グリニッジまでは20分ほど。降りて川のほうを見ると
すぐに巨大な帆船が見える。貿易船として活躍したカティサーク号だ。
お酒の名前かと思っていたがこっちが本元なのね。
まずはNaval Collage(旧海軍学校)のすばらしいチャペルとペイントホールを見学する。
現役の大学もあるようで学生さんたちが多い。しかし立派な建物である。
(iPhoneなので広角なかんじがイマイチ出てないけど)
その後、National Museumへ。海事博物館はこどもたちでごったがえしていたので
早々に退散して、王立天文台に向かう。
あと半月遅かったらアンセル・アダムスの写真展が見れたのに残念である。
王立天文台はもちろん現役ではなく、今は資料館として
子午線のモニュメントとともにちょこんと丘の上にのっかっている。
世界の標準時の場所なのだからもっと立派なものを想像していたのだが
意外と地味だ。鉄道のグリニッジ駅の時計のほうが立派なくらい。
24時間時計。
みんな子午線をまたいで写真を撮るのがお約束らしいので真似してみた。
小さい頃、田舎が日本標準時の明石にあったせいか子午線という言葉に弱い。
資料館の中には時間にちなんで時計のコレクションが展示されているのだが
それがどれも素晴らしく、人が少ないのをいいことに随分写真を撮りまくってしまった。
となりで同じように熱心に歯車を撮っていたおじさんと無言で「同志!」的な
雰囲気になった。歯車、いいよね。
その後、グリニッジマーケットに行き、goldandbouncyさんにご紹介いただいた
BONBON CAFEというジャム屋さんに行ってみる。店主のグレースさんに声をかけると、
私が行くことを知っていたようで、とても歓迎してくれた。
グレースさんの作るジャムは「リンゴと唐辛子」とか「ルバーブとショウガ」とか
日本ではあまり見ない組み合わせのジャムがあって面白い。
色々味見させてもらってお土産にいくつも買ってしまった。
しばらく人と話していなかったので、ずいぶんと心もとない英語になってしまったが
親切にしていただいてとてもいい思い出になった。旅先で人に会うのはいいものだ。