また国境を越えてクロアチアの首都ザグレブへ。ここもハプスブルクの影響で北の雰囲気がある。アールヌーボー様式の建物など、ラトビアのリガのようだ。
ぐるりと旧市街を回る。聖母被昇天大聖堂の前では民族衣装を着た人たちのコーラスや踊りなど。可愛い女の子にお菓子をもらった。
まるでドット絵のような屋根の聖マルコ教会の前でも衛兵の交代式のようなものが見られた。黒いコートを肩掛けにして真紅のクラヴァット、文句なくかっこいい。
自然史博物館へ。自然史博物館ってその国その地域の博物学や教育にかける情熱がはかれるので良く立ち寄るのだけど、ここは行った中でも三本の指に入るくらい裏寂れた博物館だった。グランドフロアに小さな受付があって、一階に鉱石。二階に標本。
鉱石は当時の鉱石商の伝票、図録なんかも飾られていて可愛い。二階の剥製はもう混沌としていて、狭い廊下にびっしりとホルマリン漬けや剥製が陳列されている。ある意味ワンダーランド。棚に入らないホルマリン漬けはヒーターの脇(あっためて大丈夫なのか…?)。鳥類のどまんなかにサメ。鯨の骨格標本は通常天井から吊るのがトレンドだけど、場所がないらしく棚の上に押し込まれていた。
その後、そこそこ人気のレストランで夏のサラダとタコのパスタを。かなりの大箱だけど奥にさらに庭があって、クロアチアのビールOzujskoをいただく。
公園では緑がキラキラしている。ものすごい駆け足でめぐった10日間だったが、天候に恵まれたのが本当に良かった。