エドワード・ベルガー監督、ピーター・ストローハン脚本。『裏切りのサーカス』の脚本家が手掛けたと聞いて封切り直後に観に行ったのだが日比谷は満席。すごい。
「確信」というものがどれだけ人の目を曇らせるのかという強いメッセージを感じる。そしてどこを切っても美しい絵づくりも印象的。閉鎖的な選挙の部屋との対比がなのか、外は開放的な絵が多くてどれも良かった。あの夢のような広角の世界をちょっと離れたところからずっと見ていたい。
神にお会いした確信は、善きことではない。すべての問いに確かな答えを抱くならば、それこそ神と共にあらぬ証である。そのような者は、宗教を己のために悪用する偽りの預言者にほかならぬ。されど、モーセのごとき神の民を導きし偉人たちは、常に疑いの余地を残しながら信仰の道を歩み続けたのである
教皇フランシスコ