カテゴリー: やきもの

  • Bizen

    Bizen

    今回の遠足は岡山の東、備前焼の中心地・伊部(いんべ)へ。

    駅に直結、というか駅の建物がそのまま備前焼の産業会館になっており、そこで地図をいただき備前焼の概要を学ぶ。2階には大量の展示即売エリアが。これで各店舗のだいたいの作風を把握して街で買い物しろと言うことだろう。伊万里でもそうだった。

    備前焼に囲まれた天津神社へ。ご近所さんか宮司さんかわからないが、十二支のやきものがあるから探すといいよと教えてくださった。境内にはくずれかけた祠もありなかなかおどろおどろしい雰囲気。このあたりには伊部と音が同じの「忌部」という名前も残っているが、もともと忌みを司るというよりも「忌みを祓う」エクソシストだったようだ。

    そこから各店舗をくまなく巡り、里房さんでランチ。デザートにスイカが出て「わ〜すいかだ〜!」と言ったらマダムに笑われてしまった。

    わたしは柴岡陶泉堂で片口、黄薇堂でミルクピッチャーを購入した。皆それぞれお気に入りを買えたようでなにより。いちばん西側のお店では海外からいらしたファミリーが10万円ほど買い物をしていてお店の人がテンパっていた。

    駅でビールを飲み、再び岡山に戻ってお土産を買ってから名残惜し見つつ解散。今回も良い旅だった。

  • Mashiko

    Mashiko

    イシイと秋の益子へ。
    濱田庄司記念参考館は日本でベスト5に入るくらい好きな美術館なのだが、私たちの他には外国からのお客様ふたりだけでほぼ貸切。陶器市後で落ち着いているか、平日は閑散としている。喫茶室の勝手口でずっとにゃあにゃあ喋ってる猫さんがいて可愛い。濱田庄司が転生して猫になってたりして。

    その後、ギャラリー益子もえぎさんの城内坂店へ。moegi 冬の展示 gallery M’s 2では黒豆(アンティークと組み合わせた灯り)、高井弓(ガラスのインテリア、アクセサリー)、櫻木綾子(白磁の作品)を拝見。どれも良かった。イシイとともに悩みに悩んで黒豆さんの金工のランプを購入。

    お向かいの陶庫さんでは田山健司氏の鳥の展示。益子は立派なギャラリーを併設している大きな陶磁器専門店が多い印象。

    山のほうに移動しもえぎ本店で若菜綾子さんの小さな壺を購入。イシイセレクトは渡辺キエさんの丼と蓮華をお持ち帰り。帰りに今年1番の夕焼けを見た。

    道の駅ましこを冷やかし、宇都宮のパイプのけむりさんでカクテルをいただいて新幹線で帰京。新幹線は本当にあっという間。

    参考館
    もえぎ城内坂店
    陶庫 合田好道記念堂
    田山健司展
    もえぎ本店
  • Ueno Park

    Ueno Park

    イシイと東博へ。

    銀杏も日当たりの良いところは黄色く色づいている。低い太陽の光を透過した木々が美しい。秋の上野が一番好きだ。

    東博ではイシイは「はにわ」展へ。すでに私は常設へ。ゆみさん企画の「モダンきもの〜名門「大彦」の東京ファッション〜」展は華やかでかっこいい着物が紹介されていてとても良かった。

    この前までは刀剣を一所懸命見ていたが、やきものに興味を持ってから俄然陶磁器の部屋がおもしろく、先日織部を買ったばかりなので美濃焼が目に入る。陶磁の解説がとても良い。庶民が趣味を楽しめる土壌があるような気がする。

    日本には古来、中国や朝鮮、東南アジアなどのさまざまな地域から、海を越えて運ばれてくる文物を生活に取り込んできた豊かな文化的土壌があります。やきもの(陶磁器)もその一つです。また、皇帝や国王といった最高権力者を頂点とする社会構造の中国や朝鮮とは異なり、日本では天皇、貴族、武家、町人などさまざまな階層の人々が、その時々で大きな力を得て、経済や文化を動かしてきました。このため各時代、各地域でバラエティに富んだやきものがつくられ、日常生活を華やかに彩ってきました。
    (後略)

    帰りはスカイザバスハウスでヴァジコ・チャッキアーニの「Big and Little Hands」という不穏な展示を見て帰宅。


    織部角鉢 (美濃|江戸時代・17世紀)

    白土と赤土の粘土板をはぎ合わせ、白土には緑釉、赤土には鉄絵具と白泥で抽象的な文様をあらわした鳴海織部(なるみおりべ)と呼ばれる織部の鉢です。美濃焼を好んだ松永耳庵ですが、一番最初に購入した美術品は、当時親のあった北大路魯山人の助言によった織部の透鉢でした。

  • Nagoya-Seto day 2

    Nagoya-Seto day 2

    円頓寺商店街の松葉さんでモーニングをいただき豆を購入。その後、名鉄で尾張瀬戸へ。

    あいにく定休日のお店やミュージアムが多かったものの昨日、樽田氏に教えていただいた手しごと屋阿んさんが素晴らしいお店で、マダムにやきもののことをたくさん教えていただいた。私は安洞雅彦氏の織部(うつしをぎゅっと小さくした向付でかわいい)とイシイへのお土産に岩月竹光氏の黄瀬戸のおちょこ(本当は料理用かもしれない)を購入。

    その後、向かいのもゆさん、商店街を通り深川神社、陶彦神社を見て、賀登光さんで芋うどんを食べ名古屋へ。

    名古屋の久屋大通公園を歩く。電波塔の下が再開発されておしゃれな店がいくつもできていた。陶器屋さんをいくつか見て地下鉄で国際センターへ。いつものY Marketで乾杯して名古屋駅で解散。

    ずっと用がないなあと思っていた名古屋にこんなに足繁く通うことになるとは。いつも美味しいお店を見つけてくれる友人に感謝である。

    今回、残念ながら閉まっている店が多かった瀬戸だが、2025年には名古屋〜瀬戸で国際芸術祭があるようなのでリベンジしたい。

  • Nagoya-Seto day 1

    Nagoya-Seto day 1

    ともみさんとべにたんと名古屋へ。

    那古野のかたくち屋さんで「貴島雄太朗・樽田裕史 二人展 – 氷灯」へ。喫酒メニューもあり、暮れゆく空と川を見ながら日本酒をいただき、観光船の人たちに手を振ったりして。日高見の大吟醸美味しかった。ちょうど樽田さんが在廊していらしていろいろ話を聞いているうちに、硝子作品を買おうと思っていたのに気づいたら樽田さんのぐい呑を買っていた。

    その後、円頓寺商店街の円頓寺ブルワリーでビールを飲んでいいたら樽田さんと再会。

    いつものDo Massoさんでディナー。ワインもお肉もパスタも文句なく美味しい。

    いよいよ新店舗のお祝いに行くはずが衝撃の事件があり特別営業となってしまったものの趣のある町家で美味しいお酒をいただいた。

    かたくち屋
    Do Masso
    和乃家
  • Mino-Nagoya day2

    Mino-Nagoya day2

    国際陶磁器フェスティバル美濃、みっつめの会場は多治見市モザイクタイルミュージアム。藤森照信による曲線が美しい建築。レトロなモザイクタイルの展示がかわいいことよ。

    企画展は「青の誘惑」で、青いタイルで埋め尽くされた部屋が美しかったです。

    もともとこの美術館がある笠原地区はタイルの産地で、地場産業の紹介という面が強めなのでコレクションとしては常滑のINAXの方が充実してるかも。

    その後、タクシーで市之倉地区の幸兵衛窯へ。開窯は1804年、江戸時代は御用窯として江戸城に美濃焼を納めていたという歴史のある窯元だ。

    建築や裏の窖窯も素敵で作家の作品以外にも見どころが多い。古い日本家屋にシルクロードから持ち込まれた歴代の蒐集品が美しくまとめられていて、一代でどうこうできるセンスではないなあと思う。

    SNSでバズってたエジプトの神々シリーズは窯元で買うと1割引だそうだ。

    そこから徒歩で市之倉さかずき美術館へ行き、併設されているイタリア料理屋でランチ。ゲリラ豪雨のような大雨に降られるがタクシーで駅まで。駅周辺で少し買い物をして、中央線で大曽根。徳川園に寄る。徳川美術館は大河ドラマにのっかって源氏物語特集。国宝の源氏物語を持っているのが凄い。

    名駅の名鉄百貨店「まるや」でひつまぶしを食べて帰宅。

  • Mino day1

    Mino day1

    三年に一度の国際陶磁器フェスティバル美濃開催中とのことで母と多治見を訪問する。メイン会場のセラミックパークMINOは磯崎新の建築。

    岐阜県現代陶芸美術館では、志野が美濃で焼かれていたことを発見した「荒川豊蔵展」。専門的に勉強した人ではないらしいのだが陶芸だけでなく絵も書も素晴らしく、中世の陶片から研究する姿勢はまさに求道者という感じ。

    ラーメンどんぶりの歴史と科学「ラーメンどんぶり展」では横尾忠則、佐藤卓、片桐仁のどんぶり作品も。

    ハンガリーと日本の作家交流「Ways of Earth ーハンガリー・日本陶芸作家交流展ー」は静謐な作品が多くて素敵だった。

    メインホールの第13回国際陶磁器展美濃では世界中の作家による立体作品から、普段使いできそうな食器のセットまでいろいろ。そしてART BRUT MINOでは楽しい嬉しい怖いをそのまま表現したパワフルな作品たち。

    休み休み見たものの、二会場だけで物量に圧倒されてくらくらする。

    夜は焼肉。

  • Saga-Fukuoka day 3

    Saga-Fukuoka day 3

    ホテルに荷物を預けて福岡アジア美術館へ。商業施設の上のほうにひっそりある現代アートの美術館なのだが、ちょうど周年でコレクション展『ASIAN POP』が開催されており、中国、香港、ベトナム、タイなどのポップアートは攻めてる展示で見ごたえがあった。月曜営業しているのも頼もしい。私達以外はほぼ海外のお客さんだった。

    その後、近くの水炊き屋「とり田」さんでちょっと奮発してランチをいただく。本場の水炊きの丸鶏を6時間煮込んだというスープが実に滋味深く、最後雑炊にして飲み干した。きっと翌日は顔がてかてかになるだろう。

    すぐ近くに有田でも訪問した深川青磁と香蘭社のショールームがあったので、3人でじっくり陶器を見る。べにたんはアウトレットで掘り出し物を見つけて良い作品をお迎え。

    その後、商店街を歩き、櫛田神社へ。山笠を見る。すぐ向かいのキャナルシティまで歩くが、あまりめぼしいものはなかった。福岡土産というよりは日本みやげというかんじ。テナントもあまりうまくいってなさそうだが終末は賑わうのだろうか。近い将来どこかがテコ入れしそう。それにしても暑い。

    これはもう早めに空港に移動してお土産を買おうということで、空港に移動。自宅用にめんべえやらモツ鍋を買う。搭乗ゲート近くでビールを飲みつつ精算。別れを惜しみつつ解散。

    それにしても音楽にしろ演劇にしろ旅にしろ「観る」というのは対象よりも主体に力がないと成立しないというか。先の診療所も観光もそうだけど、見る側にエンタメを消費する能力が求められてるのだなと。観光なんかはパッケージ化されてるからお金払えば楽しさは確約されるんだろうけど。一緒にごはん食べたり旅行してくれるお友だちはなんでも面白がれる素地があって本当にすごい。わたしももっと勉強しないとだ。

  • Saga-Fukuoka day2

    Saga-Fukuoka day2

    タクシーで山のなかにぐんぐん入っていき大川内山地区へ向かう。関所を越えたあたりでおろしてもらって観光スタート。ここは鍋島藩の陶工たちが暮らしていた場所らしく、切り立った山が迫るまさに「秘窯の里」。もともと鍋島藩の御用窯があった場所として知られている。1675年、鍋島藩は有田から大川内山に藩窯を移し、ここで高品質な磁器を焼き続けた。藩窯では、将軍家や朝廷に献上するための高級な焼物が作られ、その技法は厳重に管理されていたそうだ。朝鮮からも陶工を呼び寄せていたようで、唐人の墓もある。

    産業会館には組合に参加している窯元がそれぞれ出品していて、おかみさん会がテーブルウェアを展示している。実際にテーブルに置かれている様子を見ることで、イメージがしやすくなるのがとてもいい。あとで聞いたのだが、有田まで習いに行っているとのこと。とてもセンスがいい。ここで、気になる窯元のあたりをつける。

    その後、伊万里の街中を散策する。ちょうど山の上まで行ったところでお店が開く時間になったので、降りながらお店を見る。冷房のないお店も多く、汗だく。青山窯で小さな香炉を購入。せっかくの伊万里なので柿右衛門!って感じのを買おうと思ってたんだけど、家で使うならこれかなあと思って選んだ大秀窯の青磁の酒器を購入。青磁のほうが歴史が古いらしい。

    正午、高速バスで福岡に移動。べにたんご贔屓の「喜なさる」でちょっとビールのつもりが日本酒を嗜んでしまった。ふだんは忙しすぎて寡黙な店主らしいが今日はずいぶん気さくにお話してくれたとのこと。トイレでは爆音でイエモンがかかっていた(ファンらしい)。

    今年も渡辺通のみらいホールで「ACEとルークの謡う診療所」へ。ちょっとしたハプニングがあり少しはらはらしたものの、大笑いで終了。次回も決まって良かった(年末すぎて多分行けないけど)。

    その後、アフターは博多に来たらやっぱりもつ鍋でしょ〜ということで、お気に入りのもつ鍋屋さん六花舎再訪。お通しが春菊の茶碗蒸しで美味しかったなあ。お酒は花の露酒造にオーダーした「もつ鍋に合う清酒」とのこと。

    駅の酒屋さんで買った「古伊万里」を、今日買った杯で乾杯する幸せよ。

  • Saga-Fukuoka day1

    Saga-Fukuoka day1

    早朝、羽田空港でともみさんと落ち合って福岡へ向かう。福岡空港でべにたんと合流し、売店で鯖明太棒寿司と明太おにぎりを購入、特急みどりに乗って有田へ。

    有田に到着後、観光案内所で相談し、まずはおしゃれなセレクトショップ「bowls」へ。ここで西隆行さんの個展を見学し、念願だった作品を購入。青磁のしずくが美しい酒器だ。次に訪れたのは九州陶磁器文化館。かなりのボリュームなのにまさかの無料で、九州〜沖縄の陶磁器を体系的に学ぶことができる。

    その後、陶山神社へ向かう。地元の人々は「すえやま」ではなく「とうざん」と呼ぶようだ。階段を上るとすぐに線路があり、線路をまたぐと鳥居が現れる。山頂の鳥居は白地に青の模様が書かれた有田焼。狛犬も陶器だった。境内の至る所に美しい有田焼の焼き物が置かれている美しい神社。その後暑さにやられて喫茶店「陶花」さんでビール。

    その後、深川製磁や香蘭社など皇室御用達のような陶磁器屋さんをいくつか訪問。タクシーでアリタセラにも立ち寄るが、時間が足りずに次の目的地へ。

    松浦線で伊万里まで移動。駅近くの小さな夜の街で旅館に隣接した素晴らしい割烹を見つけ、イカの活け造りや地酒の三種飲み比べを楽しむ。驚きの安さ。佐賀の実力を知る。

  • Osaka-Nagoya day 3: Tokoname

    Osaka-Nagoya day 3: Tokoname

    今回のエクスカーションは常滑。

    まずは名鉄で常滑駅へ向かう。セントレア空港の少し手前にある。

    常滑は日本六古窯の一つで、焼物の街として知られている。最初の目的地はLINAXのライブミュージアム。敷地には工場をリノベした資料館やタイルミュージアムがある。特に世界のタイルコレクションが素晴らしい。団体客のおばあちゃんたちは足早に過ぎていくが私達はのんびり。

    次にタクシーで旧市街へ。車の入れない細い路地が入り組んだエリアで、窯や陶器屋さんがたくさんある。奥にはジブリのような登り窯も。約20度の傾斜地に8つの焼成室を連ねた全長22メートルのもので、昭和49年の1月の釜出しを最後に創業を停止し、現在は重要有形民俗文化財として保存されているらしい。

    常滑は土管の生産地としても栄え、町のあちこちにスーパーマリオのように土管が点在している。工業遺産独特の不思議な雰囲気があり、まるでファンタジーの世界に迷い込んだような感覚になる。

    坂の脇にあるカフェで一休み。風が気持ち良く日陰でしばし休息。帰りには「とこにゃん」と呼ばれる巨大な招き猫を拝んでから名古屋駅に戻る。
    名古屋駅のビアホールでビールを飲みながら別れを惜しみつつ精算。旅の終わりはいつも寂しいが、居酒屋のぞみでビールで乾杯し、次の旅に思いを馳せる。

    いっきに焼き物に興味が湧いた旅だった。