少しベランダの片付けをした。
アロエの葉の上に鋭く光るガラス片のようなものがあるので
良く見てみると、ただの水の雫だった。
水がないと生きていけないくせに
こんなに水をはじいて大丈夫なんだろうか。
先週末は198さんで芍薬を買った。
もう満開もすぎているころなので、ずいぶんおまけしてもらったのだが
店を出て、ご近所の店主たちと立ち話をしているあいだにも
花弁がほろほろとこぼれた。
花弁を手のひらに乗せると柔らかくて冷たくて不思議な感触であった。
我が家には豪華すぎる花だったが、週末をあでやかに飾って
いさぎよく散った。
花の宰相「花相」と呼ばれるだけはある。
ちなみに「花王」は牡丹のことだというのを芍薬のwikiで初めて知った。
あの化粧品会社の「花王」は牡丹からとったのかと思ったら
紆余曲折あってあの名前になって、あとから牡丹の絵がついたらしい。
http://www.kao.co.jp/kids/yurai/kao/index.html
今年の春もよく花見をした。
先週の土曜日は友人とI氏と文京桜めぐり。
まずは団子坂をあがって、駒込の寺院の桜を。
それから駒込吉祥寺へ。鐘楼に降りそそぐように咲く枝垂れ桜が見事だ。
それから白山を降りて小石川の植物園へ。
桜並木の下にシートを敷いて、I氏謹製のサンドイッチを食べた。
ひさひぶりに芝生に寝転んだりしてまったり。
その後植物園をぶらぶら散歩してから播磨坂へ。
ワインを飲んでから、ふたたび区役所まで歩いてバスで帰ってきた。
よく歩いたのですっかり疲れてしまってその後は家でDVDを見ながらごろごろ家飲み。
絵に描いたような春の週末であった。
翌日曜日は上野に買い物に行く途中に不忍池の満開の桜を見た。
いつも公園を避けて鴎外荘から五條天神のほうの道を通るのだが
遊歩道の工事が終わった池の端も美しかった。
去年は夜のランニングのときしか見てなかったから
昼のきらきらしたかんじがわからなかったんだ。
火曜は友人と目黒で寿司を食べてから居酒屋へ行き、
ここでは書けないような死ぬほどおかしい話をいくつも聞きつつ
ヒーヒー言いながら飲んだ。その後目黒川沿いに散歩。
今年も天気が心配されたけれど雨は止んでいた。(寒かったけど)
職場が五反田にあったときは同僚たちと桜を見ながら歩いて川沿いのカレー屋でランチをした。
晴天のお昼時に、夢のように花びらが舞うなか
なんだか映画みたいだねえなんて笑っていたのだった。なつかしい。
中目黒は混んでいるけれど、不動前〜大鳥神社あたりまでは穴場である。
木曜は近所のセレクトショップのAご夫婦とそのパーティで知り合ったお客様3名、
同僚、旦那さんとその友人というものすごくカオスな面子で
谷中霊園でお花見をした。最近知り合った人たちばかりなのに
なんだか旧知の間柄のようにうちとけてしまうのは地元だからだろうか。
谷中霊園の桜はもう寿命もすぎているような老木たちだが
その花盛りはまさに幽玄といってもいい風情。
この時期の東京は世界で一番美しく、幸せで
いつ死んでもいいわあと思ってしまう。
水曜日。
薄曇りの春分の日は小石川植物園へ行った。
梅と椿は終わりかけだったが、桜や花大根や雪柳も満開になりつつある。
ほかの木々は杉や檜以外はまだ寒々としている。
ソメイヨシノはまだ5分咲きといったところで
枯葉にてんてんと落ちた椿を見ながら園内を一周する。
仕事でばたばたとしていて、すっかりご無沙汰してしまった。
まあ、忙しいといっても
BBCの「SHERLOCK」はDVDを買って本編からコメンタリーまで観ているし、
コナン・ドイルの原作も着々と読み進めているし、
浴衣で飲みにも行ったし、軽井沢のキノコ教室にも行ったし
ちゃんと遊んでいるので本当に忙しい人から見たら遊んでいるようにしか見えないと思うが。
「スターコダー」
年度 会社名 不明
京成バラ園で撮影した薔薇の写真にすべて品種のタイトルをつけて
Flickrにあげておいたら、スウェーデンの園芸雑誌「Natur&Tradgard」の編集の方の目に留まって
この写真を使っていただけることになったようだ。
写真のよしあしはともかく、世界のどこかの誰かの役に立ってよかった。
「Natur&Tradgard」
www.naturochtradgard.se
今年も行田の「古代蓮の里」に蓮を見に行った。
毎年少しだけ満開をはずしてしまうのだけど
今年はまさにピーク。
なぜか売店では蓮グッズよりも産直農家の野菜が人気で
早朝からおばちゃんたちで賑わっている。
わたしたちも気づくとネギとかトマトを手にとっていた。
埼玉の行田なんて埼玉県民すら知らないのではないかというところであるが
ベストセラーの『のぼうの城』の忍城があったところで
映画化決定に湧いていた。
甲斐姫が萌えキャラになってて笑ったけど。
それにしても、なにかと雑すぎるキャラ(たぶん行田名物ゼリーフライをかたどっている)
その後は近くの古墳群を見る。
世界遺産登録を目指しているとのことだが
やはりフォロ・ロマーノとかね、モンサンミッシェルとかと並ぶとおもうとね、
じゃっかん(というか、かなり)地味ではある。がんばれ。
1997年 ドイツ タウタン
「アスピリンローズ」
家には常に400錠入りのボトルが3本はストックされているほど
アスピリンを愛用しているので、名前だけで好きです。
なんだかロマンがある。
しかしあのアスピリンのように純白というわけでもなくて
薄いピンクがかった愛らしい薔薇である。
しかも最強健品種らしい。(なにがどう強いのかよくわからないが)
いつか自分も薔薇を育てることがあれば
この人をお迎えしたいものだ。
ちなみになんでこんなにアスピリンが好きかというと
学生のころに恩師の家で朝まで飲んで
翌日「頭が痛い」と訴えたら水に溶いたアスピリンを飲ませてくれて
それがたいそう効いたからなのである。未だに信じているのである。
2003年 アメリカ J&P
身も蓋もない名前だが、中央の花はオレンジから濃いピンクのグラデーション、
4つのちいさな花が付くかわいい花であったよ。
フロリダのディズニーにでも植えられたのかな。
ちなみに東京のディズニーランドの植生もけっこう面白くて
ボタニカルツアーがあるらしい。かなり行ってみたい。
京成バラ園に行ってすっかり薔薇づいてしまったので
日曜日のC. A. Green(近所の帽子屋さんの前庭に展開するゲリラ花屋さん)では
珍しい薔薇でブーケを作ってもらった。
季節柄、薔薇がたくさんあったのだが、いつものように
ヒラサワさんの絶妙なセレクションにより
見たことのない珍しいものばかりが揃っていた。
目移りして迷ってしまったが、薔薇はこれ一種類にしてもらった。
この、古いトレーシングペーパーのような花弁の風合いとスモーキーなピンクが素敵だ。
むらさきのもけもけしたのも可愛い。
「テラコッタ」
2001年 フランス メイアン
写真ではうまく撮れていないのだが、オレンジがかった赤は素焼きのような不思議な色で、
花弁もほかのものよりもパウダリーというかマットに見える。
こういうのってヨーロッパのセンスだわ、と思う。
そういえば京成バラ園って谷津遊園の庭園事業からはじまったらしいが
今ではメイアンやコルデスの日本総代理店なのですね。すごい。
「ピエール・ド・ロンサール」
フランス メイアン
これはさすがにわたしも知っている品種。
育てやすいのか、友人でもピエール氏の世話をしている人は多い。
フランスのルネサンス時代の詩人の名を冠した(そのまんまの)名前もキャッチーだ。
京成バラ園はエントランス近くにこれが咲き乱れていて圧巻であった。
白とピンクと赤があったが、白がいちばん「らしい」と思う。
ロンサールの詩なんて読んだことないけど。
「ピエール・ド・ロンサール」
フランス メイアン
これはさすがにわたしも知っている品種。
育てやすいのか、友人でもピエール氏の世話をしている人は多い。
フランスのルネサンス時代の詩人の名を冠した(そのまんまの)名前もキャッチーだ。
京成バラ園はエントランス近くにこれが咲き乱れていて圧巻であった。
白とピンクと赤があったが、白がいちばん「らしい」と思う。
ロンサールの詩なんて読んだことないけど。
「ボニー」
1998 ドイツ コルデス
小輪系のつるバラで一房に15−20の小輪がつく、と書いてある。
これを見ると、八重桜ってやっぱりバラ科なんだなあと思う。
小学校のときに薄紙で作ったぽんぽんの花みたいだ。
日曜、I氏と京成バラ園に行った。
薔薇が好きだと言っている割には薔薇についての知識はさっぱりなのだが
前々世紀くらいからせっせと世界中で品種改良されているというのに
すぐ病気にかかるし、刺はあるし、肥料もたくさんいるしで手がかかる子で
それでも咲いたらめちゃくちゃ綺麗、というこの花は
やっぱり魅力的なんだなあと再認識した。
せっかくなので撮った写真に1枚ずつコメント。
「エクスプルワ」
1987 フランス メイアン
花付きがよく中輪で花色がよい、と書いてある。
この名前を見ると、エクスプロイトという悪意あるプログラムを彷彿としてしまうのだが。
友人主催の花見大会で中目黒へ。
雨が降ってあいにくの天気。しかも寒い。
しかし会場は屋内で、ちょうど桜の見える居酒屋の二階の席で
もうほとんど葉桜になっていたけれど、枝先に残った桜が
提灯に照らされていい風情だった、
そのあと、「世界の果てのような」雑居ビルのなかのバーでぐだぐだと飲み。
世界の果ての住人たちの面白い話がたくさん聞けたので
本当に楽しかった。
なぜかトイレにシャワールームが併設されていて笑う。
むかし、希琳ちゃんに連れて行ってもらった
大阪の港町の廃ビルのカフェと、高松の北浜にあるカフェを思い出した。
ちょうど、同じ頃に建てられたビルなんだと思う。
しじみさん、元気かなあ。
水曜は友人に誘われて花見、のはずが雨が降ってしまったのだった。
まあいずれ止むかもしれないし、ということで
行列のできる回転寿司屋へ。およそ2、30分の待ち時間は
マシンガントークであっという間に過ぎ、座ってからも
しゃべりつつもしっかり寿司を8皿平らげ、締めに甘味までいただいて満腹。
ネタもものすごく新鮮でボリュームもあり、しかも会計は1200円ほどであった。
安い。安すぎる。酒を頼まなかったからだとは思うが
なぜか寿司って酒があまり進まないのは、すでにご飯を一緒に食べているからだろうか。
さあ雨は上がったかしらと思って外に出るといっそうの雨で
あきらめて居酒屋へ。
今日は花見は無理だったね、と23時すぎに店を出るとまさかの雨上がりで
誰もいない目黒川沿いを中目黒までゆるり散歩できたのであった。
TwitterやFacebookをやりはじめると、友人知人同僚家族その他の近況が
手に取るようにわかるわけだが、
この時期、日曜日に、桜が満開で、しかも驚くような快晴にも関わらず
「今日はどこにも行かなかった」的な書き込みを見て衝撃を受けたのだった。
上野界隈で30数年生きていると、人生において
「桜が咲いているのに谷中に行かない」という選択肢は、まず、ない。
(上野はものすごい人出なので、避ける人もいるとは思うが)
そんなわけで、わたしはこの年になるまで
「桜が満開であれば日本人は全員外に出て桜を愛でる」ものだと信じていた。
桜が呼び起こすさまざまな感傷は置いておいたとしても。
そんなわけで、今日もFacebookで人生の多様性について学んだのであった。
桜のなかをランニング、という憧れがあったので
帰宅してから着替えて上野方面にジョギング。
不忍池から弁天堂に抜けると、暗く静かな池の反対側が嘘のような賑わいで
お祭りのようだった。
清水寺のほうへあがる階段を上ると上野公園。
もう提灯も消えていたけれどまだずいぶん人がいて、
持ち込んだ照明で自主的に桜をライトアップしているグループもいた。
気合いが入りすぎている。
その後、芸大の脇を抜けて上野桜木から谷中霊園へ。
こちらは街灯が明るいので公園よりもずっと綺麗に見ることができた。
ソメイヨシノの寿命は60年とも100年とも言われているが
谷中の桜はもうずいぶん花はまばらな気もするが
老女優のようで美しい。
毎年ちゃんと美しいので安心する。
あまりに天気がよいので同僚たちと昼休みに目黒川沿いを歩く。
たまたま行人坂の下のカレー屋さんのベンチが空いたので
桜と川を見つつ贅沢にランチ。
しかしカレーは激辛であった。
しかも頭上ではテイクアウトの人が軒並みビールをオーダーしていくので
仕事中のわたしたちには地獄であった。
我慢したけど。
毎年、春になるとみんなでここを歩いて
信じられないくらい天気がよくて桜がきれいで
映画でも撮りたい気分になる。
みんなにこにこしていてとても良かった。