Sicilia: Taormina

シチリア日記最終回。
9/20-21
タオルミーナは山と海が近接した熱海のような地形で
ホテルや繁華街は山の上のほうにある。
その眺望のよさと海の美しさから、ヨーロッパ屈指の保養地だと言われているが
日本における熱海同様、それが最新の情報かはわからない。
なぜなら観光客はお年を召された方ばかりだったからだ。
あまりに坂が多すぎるし道は狭いし一方通行ばかりだし
住むには難儀そうなところだが、さすが観光地!
シエスタで休まないし、レストランは夜遅くまで開いている。
ノートからタオルミーナに入ったころにはもう夕暮れで
町を少しぶらぶらして、Shelterというカジュアルなピザ屋に入った。
目抜き通りは人がたくさん出ている。
翌日は、朝早く起きて山登り。
山頂にある教会と城のあとを見に、ひたすら階段を上る。
かなりきつーい。ヨーロッパからのおばちゃんたちは
みんな中腹で挫折していた。
こんなところで大和魂を見せてもしょうがないんだが
とりあえず意地で頂上まで登る。
景色はたしかに絶景だったが、城は閉まっていた。
しょうがないので猫と気が済むまで遊ぶ。珍しく人なつこい猫だった。(こいつ
しかも、山の裏手にはバス停があった…!(衝撃
洞窟をくりぬいて作ったような教会。
そして聖母子像。

その後、土産物屋が軒を連ねるテアトル・グレコ通りを歩きギリシャ劇場へ。
ここらのお土産屋ではトクナクリアをモチーフにした
陶器やタペストリーが多い。やはりキャッチーな造詣だもんな…
今日のも結構強烈。(横にはテレタビーズの太陽ちゃんみたいなのがいる)

ここのギリシャ劇場は、シラクーサほど大きくはなかったけれど
ここは今でも現役で使われているそうで、こんな舞台装置の中で
古典劇なんかやったら幻想的でいいな、と思う。
その後、FUNIVIAとよばれるロープウェイで海へ。
12人乗りの妙に近代的な、タイムスリップできそうな乗り物でかわいいが
動きは非常に不安定で、同乗した観光客はみんな神妙な顔をしていた。
海の見える美しいレストランでボッタルガ(カラスミ)のパスタを食べる。
ボッタルガはほぐしてあり、千切りのバジルがのせられ
日本のタラコスパゲティと非常によく似ている。
元祖はこっちかもしれない。
ここのレストランからは、映画『グラン・ブルー』の舞台になった
Isola Bellaという島がよく見える。
潮がひくと地続きになるようで、みんな徒歩で島に渡っていた。
なんか江ノ島によく似ている。

おなかもくちくなったところで、山の上に戻り
目抜き通りであるウンベルト通りを右往左往する。
途中広場かあり、カフェが外に椅子を出しているので珈琲を飲む。
ラジコン売りが操作しているのは、うちのミニ吉と同じカラーリングだった。
日本ではあまり見ない配色なのだが、こっちではこの色が人気みたいだ。

昼、わりとしっかり食べたので夜は簡単にパニーニ。
最後の夜のわりにあっさりだが、連日前菜&パスタで
さすがに胃もお疲れ気味。
くらくなるまで町をふらふらして、ホテルすぐ脇にある階段の踊場から
海をながめると、こぢんまりとした美しい夜景。
翌日は朝から帰路に着く。
チュニジアが完全パックツアーで、食事から移動からすべて
旅行会社まかせだったので楽だったが、
シチリアは自分たちでバウチャーを切って、運転手としゃべって
レストランで悩んで食べて失敗したり成功したり。
そのかわり、ゆっくり写真が撮れて、疲れたときにはいつでも休めた。
日数のわりには、充実した旅だったな。

Sicilia: Taormina” への2件のフィードバック

  1. ご無沙汰しております!
    旅行記&お写真も楽しませていただいてます^^
    海が青いですね、沖縄とかとはまた違う青なんだなぁ
    と驚きました。なかなか海外なんて行けないので、
    まいさんの旅行記はいつも感心したり感激したりです☆
    それにしても、なんで足が三本なんだろう・・・?
    感性の差なのか、これには度肝を抜かれました!!

  2. >いもりんこさま
    いつもありがとうございます。
    そうそう!同じ地中海でも
    イタリアとチュニジアは、また全然ちがう
    青い色なんですよねー。
    海はなんとなくわかるけど、空の色も
    ちがって見えるから不思議!
    この三本足は、シチリアの3つの岬を
    表しているそうです。
    とはいえ・・・

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