Tunisia: Matmata-Sfax-Eljem-Sousse

チュニメモ。
12月31日 大晦日。
早朝にマトマタを出発。
荒涼とした大地に霧がたちこめていて、まるで雨が降ったように
地面もバスも濡れている。このへんはスターウォーズの
ロケにも使われていて、今でも中庭にセットを残したホテルがある。
・スファックス

スファックスはチュニジア第二の都市で、経済や産業の中心。
いまだに大統領や閣僚はここ出身の人が多くを占め
行政や学問の中心が首都チュニスに集中しているのが気に食わず
なにかと言うとチュニスを敵対視しているらしい。
この町の人は商売が上手で財布が堅いのも有名で、
どこの国にも「大阪的」な町はあるものだなあ、と思う。
スファックスのメディナは屈指の規模らしいが
犠牲祭り当日だからか、ほとんどが閉店。しょぼーん…。
しおしおと歩いていると、子供達たちが着いてくる。
物乞いとかではなくて、単にアジア人が珍しいようだ。
「なんで店が全部閉まってるの?」と12歳くらいの女の子に聞いたら
「“ロワーズ”だから」という応えが。
ロワーズって何???Loisir(余暇)のこと??
「チュニジアは好き?楽しい?」って聞かれたので
「もちろん!すばらしい国だと思う」って言ったら
とても嬉しそうにしていた。かわいいなあ。
メディナはどこも堅牢な城塞に守られている。
中は浅草の仲見世商店街みたいなかんじで
土産屋、食堂、床屋、市場、モスクなんかがある。
・エルジェムの円形闘技場

わたしはローマに行ったことがないので
円形闘技場の規模の大きさにびっくりする。
4万人収容できる規模でも世界で3番目なんだそうだ。
ローマのはどんだけでかいんだ。
闘技場は床がせりあがって闘士が登場するような
派手な仕掛けもあったらしい。
ぜいはあ言いながら上まで階段を上ると
町を見下ろす素晴らしい眺め!
ちょうど日が斜めに入ってくる時間で
回廊の光の加減もとっても美しかった。

・スースのメディナ
第3の都市スースへ。
ここは海辺の町で、いかにも貿易で発展したような
開放感と活気がある。賑わっている熱海みたいなかんじ。
スファックスのメディナが全部閉まっていたのは
なんだったんだろ?というくらい活気がある。

城塞の前は開けているのだけど、一歩メディナの中に
入ると路地が無尽に走っていて、ドアを青く塗った
店が軒を連ねている。ヨーロッパからの観光客も多い。
ここではバブーシュを購入。ふっかけられたけど
ちょっとは値切ったからいいや。
夕方にはポートカンタウィのホテルへ。
プライベートビーチがあるような綺麗なリゾートホテルで
ひと安心。昨日のマトマタではお湯もろくに出なかったのだ。
夕方のビーチは空がなんともいえない紫〜ピンクの
グラデーションで綺麗だった。日本の海もこんな色になるのかな。

この日は大晦日の「ガラ・パーティー」が催されるとのことで
食堂に行ったら正装したヨーロッパの観光客がわんさかいて
かなりびびった。金のスパンコールのジャケットを着た
おばあちゃまとか。(←どこで買ったの?って聞きたかった)
ステージはナツメロオンパレードだったが、
かわいいお姉ちゃんがベリーダンスを踊ったりもするので
ステージ正面は、なぜか給仕の兄ちゃん達が占領していた。
まあ露出の高いステージなんて、そうそう見れないだろうしな…許す。
飲めや歌えやのパーティーはどうやらカウントダウンまで
続いたらしいが、デザートを食べた段階で撃沈。