Iran : Siraz 1

2009年5月2日
イラン2日目はテヘランから飛行機で1時間ばかり南下した
イラン第3の都市シラーズ。
古代遺跡群・ベルセポリスへ行くにはこの町が起点になる。
■ベルセポリス
車を降りて少し歩くと、高台の上に
神殿の柱のようなものが建っているのが見える。
ローマやアグリジェントと比べてしまうと
遺跡が転々としていて、がらーんとした印象。

しかし、今まで見たことのないローマでもないギリシャでもない
ゾロアスター教の神々は興味深い。
当時ペルシャが統括していた23の国々の人々が
生き生きと描かれた壁画がおもしろい。
メディア、パルティアという2大強国の仕官が
他の国々をひきいているのだが、みんな手をつないでいる。
なんかほのぼのしてしまうのであった。

今でも、イランでは手をつなぐのは親愛や尊敬の証だそうで
男女問わず、よく手を握るのだとか。
それもイスラム革命後、男性が女性と握手するのも
どうもよろしくないということになっているらしい。
なんとも世知辛い話だ。
■ナブシェロスタム
ダレイオスI世とその息子、孫の墓。
こうしてみると、大きさがピンとこないが
中央やや下に人が歩いているのが見えるだろうか。
十字に切り込まれた意匠はキリスト教のようでもあるが
紀元前のものだ。
ヨルダンのペトラ遺跡もこんなスケールなんであろうか。
近くにはゾロアスター教で使われたと思われる四角い建物もある。

■コーランゲート
シラーズの町の入り口に戻る。
コーランゲートとはその名前の通り、コーランの門。
コーランを模した美しい意匠で、まわりは公園になっており
詩人の彫像や花壇があり、休日には滝も流れるらしい。
芝生ではピクニックしている人もいるのだが
しかしここ、バイパスのすぐ脇なのであった。
排ガスが・・・!!