Ho Chi Minh City 2

12月28日
ベトナム2日目
■アオザイを作る。
午前中はタクシーでアオザイ屋へ。
ガイドブックに載っていたのだが、一日で仕上げてくれるというので行ってみた。
入るとお姉さんがべったりついてこってり接客してくれる。
生地を選ぶのだが、シルク100だとハリが強すぎて落ち感がないし
刺繍は派手な金糸で孔雀とか花とかキャバクラのおねえさんみたいなのばかりなので、
薄いブルーのシャンブレーで、菊の織柄が入っているものにした。
「じゃあこれにします」と言った瞬間ふたりがかりでサクサクと採寸され
パンツの色を選び、衿先をパイピング始末にするか、とか
パンツのウエストの始末をどうするかとかを決め(2分くらいで)終了。
アオザイは、ちょうどスリットがウェストの上5cmくらいのところから入っていて
ちょっと腕をあげると、三角形に素肌(絶対領域・・・)が見えてしまうのだ。
ここに腹の肉が乗ってるとかっこ悪いので「もうちょっとスリットを低くできる?」と聞いたら
「それはきれいではありません!」と却下された。痩せろということか。

フルオーダーで作って60ドル。円高のため、ものすごく安くかんじるが
現地の価格で言ったらやはり高いんだろうな。
シルクは50%と書いてあるが、さあどうだか。
(別にレーヨン100でもいいんだけど)
また取りにいかなくてはならないかと思いきや
ホテルに届けてくれるという。
しかも、帰りはビェンタィン市場までタクシーを出してくれた。
■ビェンタィン市場。
ここは巨大なアメ横といったかんじ。
(正確に言うと、アメ横センタービルの地下1階食品売り場を巨大にしたかんじ)
とにかく、値引き交渉がめんどくさい。
売り場のお姉さんもタフなネゴシエーションをしてくる。
一番すごいのは食品売場。
塩辛みたいなのが剥き出しで皿に盛られていて緊張感はいっそう増す。
精肉売場も、おばさんがバシバシ肉をさばいていて迫力がある。


ビェンタィンから道を聞きながら徒歩で中央郵便局へ。
どうも、ベトナムの人というのは、とりあえずの道しか教えてくれない。
日本だと、まっすぐ行って、2本目で右にまがって・・・とか言うじゃないですか。
ベトナムの人は「とりあえずこの道をまっすぐ!」というかんじで
教えてくれる人がほとんど。まあ、また聞けばいいんだけどさ。
■中央郵便局。
ここもコロニアル建築で有名な場所。
特に床のモザイクがかわいい。
郵便局なのに、中央には巨大なクリスマスツリーが飾られており
左右にはお土産屋さんが。
どんつきにはホーチミンの肖像画。

ドンコイ通りを南下してホテルに戻り休憩。
b様をおいてtram氏と「フォー24」というチェーン店でランチ。
フォーと揚げ春巻きと飲み物のセットなんかもあるし
店もポップで清潔なかんじだったので女性のお客さんが多かったのも納得。
午後は雑貨屋をみながらドンコイ通りをサイゴン川のほうへ。
ここには裏原宿にあるような、間口の小さい雑貨屋と
比較的規模の大きいコンランショップのようなモダンな店が
軒を連ねている。
一番通りの端にあった骨董屋があまりに混沌としていて面白かった。
仏教からヒンズー教、キリスト教のあやしげな絵や彫像が
ぎっちりと並んでいて、照明は暗く、古着屋のにおいがする。

あと面白かったのは、ベトナム戦争時代のプロパガンダポスター。
さすが社会主義だけあって、ロシアのものに似ているといえば
似ている・・・のだが、どこかマヌケというか素朴というか味わい深い。
蓮の花と銃を持った女性のポスターが素敵だったので
I氏のお土産に買った。

サイゴン川のほとりにくるも、ぽつぽつと雨が降り出して
早々に引き上げる。
これもメコン川につながっているのだろう。
川幅は隅田川くらいか。川の色は茶色で、東南アジアの河といったかんじ。
対岸へ渡るフェリーにバイクがそのまままがんがん乗り込んでいた。

カフェでひとやすみして、夕飯は路地裏にあるフエ地方の料理を。
洗練されたインテリアで味もとても良かった。
日本人が配っていたチラシを見て行ったせいか
まわりは日本のお客さんばかりであったが。
帰り、なぜか街に国旗を持った人たちが出て大騒ぎ。
夕飯に行くみちすがら、みんなテレビに釘付けになっているなーと思っていたが、
ホテルの人に聞いてみたところ、どうやらサッカーで宿敵タイに勝ったとか。
サッカーが盛んなわりには弱くて、まさに悲願の優勝だったようだ。
国旗を持った若者が市民劇場前に集まってるわ、バイクも暴走しとるわ
道でみんな奇声をあげているわ、まるで族の集会みたいだった。
とりあえず、わたしも「イエーイ!」と言っておいたらレスポンスが良かった。


今回のベストショット。
しかし、ホテルが通に面しているせいで、夜中まですげーうるさかった。
落ち着けよ。