Jugenda Stila Nami

バルト三国のおもひで、ラトビア編その3。リガの観光名所のひとつに「ユーゲントシュティール建築群」というのがある。ユーゲントシュティールは独語で、仏語でアール・ヌーヴォーと言ったほうがなじみがある。とにかくリガにはここ100年くらい放置されていたアール・ヌーヴォー様式のアパートがごっそり残っていて、それがまるっと世界遺産に認定されている。
このほかにもルネッサンス、ネオ・ルネッサンスやスターリンなど様々な様式の建築が立ち並んでいて「建築の博物館」と呼ばれるプラハに比肩するのではないだろうか。
アール・ヌーヴォー博物館もあり、スタッフのおばちゃんたちも19世紀末のコスプレをしていて気合が入っている。螺旋階段や、この時代を再現した調度品や食器も美麗。「三兄弟」と呼ばれる最古の家もかわいらしい。

「猫の家」と呼ばれるリガの豪商の家がある。この商人が「ギルドに入れてくれ」って頼んだのに敢えなく断られて(当時のギルドはドイツ人限定だったため)、その腹いせに屋上の猫の尻尾をギルドのほうを向けて配置してるんだって。せつないけどかわいい。