Nakasatsunai-Tsurui-Kushiro

北海道5日目。

今日の目的地は道東・鶴居村のブラッスリーノット。

途中、旧・幸福駅に立ち寄る。ピンク色の切符が壁といい天井といい一面に貼られた駅舎は呪詛の館のようだった。人々がそれぞれの幸福を願うとそれは禍々しい形になるという良い例だと思う。

本当は昨日立ち寄りたかった中札内の六花の森へ。前回も曇り空だったが今日もそうだった。六花亭の包装紙にちなんだ野草と、それを描いた画家の絵を展示したギャラリーが点在する。以前来た時よりも小川が目についた。はまなしの実が成っている。

その後、一路阿寒方面へ。途中、畑に野生の鶴がいて驚く。山奥に入っていくと鶴居村の茂雪裡というエリアに入る。80周年で廃校になった茂雪裡小学校を再生しブラッスリーノットとして醸造を始めたとのこと。植竹さんに案内してもらう。体育館に思いの外大規模な醸造施設が並ぶ。まだ立ち上げたばかりだが、いずれは人材育成に力を入れるらしい。ここから素敵な醸造家が育つといいなと思う。
教室も拝見したが、まだ小学校だったころの備品が保存されている。まだこのエリアにはこの小学校に通っていた人たちが残っているらしい。卒業生の思い出がちゃんと残されるといいなと思う。小学校の隣には簡素な鳥居の茂雪裡神社があった。

鶴居村をあとにして今晩投宿する釧路へ。展望台から釧路湿原を眺める。道路脇にいたエゾシカは奈良で見た鹿の1.5倍くらい大きかった。展望台はちょっとした資料館になっていた。釧路にゆかりのある建築家の設計らしい。
ホテルにチェックインしてから釧路の町へ。フィッシャーマンズワーフを散歩し、夜の街をぐるりと一周。平日の18時だというのに混んでいる店が多い。満席のビアバーは後回しにして、和食の「喰酔 軒(くすのき)」さんで夕食。若い大将の作る4品のコースだったが観光客に喜ばれるようにとお父さまのお料理を踏襲しているらしい。福司という日本酒も美味しかった。2軒目は先程入れなかったDaniel 2へ。WINDもFLOWERもいただいたが、やはり美味しい。