2020 東北Journal

Tohno 1

遠野1日目。上野からやまびこで新花巻へ。新花巻、ロシア・アバンギャルドのような壁画が強い。駅は宮沢賢治の世界観をほんのり演出していてかわいらしいのだが。
そこから釜石線の快速はまゆりで遠野へ。この日、日中イシイは田沢湖でハムづくり、私は遠野在住のM田さんに遠野をご案内いただくことに。あいにくの雨だが暖かい。

まずは駅の北側にある伝承園へ。まずは併設された食堂で名物のひっつみをいただく。ほうとうのさらに短いバージョンのような。おだしが効いていてとても温まる。
『遠野物語』で柳田國男に遠野の話を語って聞かせたという地元の名士・佐々木喜善の資料室、南部曲り家を見学。中にはつるし雛やエンドレスで昔話を語ってくれるおばあちゃんメカがいる。千体のオシラサマが展示された御蚕神(おしら)堂、壁一面のオシラサマは圧巻…

その後、遠野市立博物館へ。遠野物語発行100周年を記念して大々的にリニューアルしたそうで、とても充実した展示内容だ。遠野物語を日本人形で再現した映像がいくつか大画面で見られるのだがいちばん幻想的で好きな「マヨイガ」を選んだ。遠野は馬が有名だったらしく、馬に関する伝承、絵も多い。一度はついえたものの近年再び馬の飼育も始めたようだ。
その後、とおの物語の館へ。柳田國男が宿泊したという旧高善旅館がよく保存されていて素晴らしい。

この旅行に際して『遠野物語』を熟読してから行ったのが良かった。当時の人々がリアルに体験した話がほとんどなので地名や地形がまだ残っているところに足を踏み入れるのは不思議な感覚だった。各地で詳しく解説してくださったM田さんに感謝。

遠野醸造さんで田沢湖生ハム組と合流。ヘッドブルワーの太田さん直々に醸造所のご案内をしていただく。
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その後、とおの屋 要さんへ。発酵を極めたシェフがつくる素晴らしいコース料理と静かなお部屋を満喫できる1日1組限定のオーベルジュだ。ここで働くIさんはビアパブイシイにもいらしていただいたことがあるというご縁が。菩薩のような笑顔に一同癒やされる…
米蔵を改装した素敵な空間で、ご近所さんたちとゆっくりゆっくりお食事とどぶろく(遠野はどぶろく特区の第1号。なので製造可能なのです)を堪能した。のだやさんのご紹介でいくつも美味しいものを飲んだことがあったけれど、どぶろくってこんなに味わい深いのか、と改めて驚かされるフルーティーで優しいお味。
のち、ふかふかのおふとんにて秒で撃沈。

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