ゲキシネ 髑髏城の七人~Season月《下弦の月》

品川のTジョイにて。19時すぎに始まって、終わったら23時。途中15分の休憩が入ったものの、実に4時間近い上映時間、エドワード・ヤンの「牯嶺街少年殺人事件」に匹敵するのではないだろうか。

さて月髑髏。演出のほうは、私が見た松ケン主演の風髑髏に比べると若く勢いのある。宮野捨之介はあまりに中の人の色が濃かったかなとか、廣瀬蘭兵衛はちょっと硬かったかなとか、2.5次元の旗手・鈴木天魔王はもうちょっと複雑なキャラでもよかったかなと思ったけれど、さすが映像、表情もセリフも解像度が高く舞台とはまた違った面白さを感じることができた。
蘭兵衛の髑髏城入〜死ぬところまでにちょっと無理があるのはシリーズ通した共通課題か。同行してくれたPが「髑髏城の『七人』ってこの七人やったんかー!」って気づいていて爆笑してしまった。たしかにこの七人である必然性が、薄い(ほぼない)。

それはそうと、髑髏城完結の修羅天魔のメインテーマ、デーモン閣下の「修羅と極楽」がリリースされた。円盤特典のいのうえひでのりx古田新太xデーモン閣下の鼎談が大変におもしろかった。みんな、昔のことはよく覚えてるのに年代や固有名詞は全然出てこないところにシンパ足ーを感じる……