Journal

Beyond The End: Ruins in Art History

終わりの向こうへ:廃墟の美術史@松濤美術館

何かのついでに行こうと思うと必ず忘れる松濤美術館、最終日間際に駆け込み。図録は完売。無念。 麻田浩の作品「旅・卓上」が素敵だった。てっきり存命の方かと思っていたら没後20年以上経ってるのですね。しかも2年前に練馬区美術館で回顧展をやっていた。さすが練美、目の付け所がシュール。

デルヴォーを見るのも久々。「海は近い」って姫路美術館が持ってたのか。道理で国内の展示でよく見かけるわけだ。

シュルレアリスムの項では、解説に「廃墟という時間的、地理的関係を断ち切られた場所を作品に挿入することで作者のイマジネーションを視覚化した」というようなことが書かれていた。合理性への反発というか。切り離された場所というか。ファンタジーとはそういうことかと妙に納得してしまった。女学生のころはシュルレアリスムの絵にあこがれて、大学になり子供っぽくてあまり好きじゃないと思ってしまい(わたしのいた学科は現代思想系とシュルレアリスム系の二大派閥があって、わたしは前者に所属していたのだ)、それが30代くらいまで続いてたのだが、最近また一周して「やっぱりいいな」って思えるようになってきた。世の中の合理性至上主義に疲れてきたんだろうか。そのうち印象派もいいとか言い出すんだろうけど、それはまだ少し先のようだ。