牯嶺街少年殺人事件

エドワード・ヤン監督 『牯嶺街少年殺人事件』(1991年)
上映時間3時間56分。およそ4時間、完走した…
1960年代の台湾、統治時代の面影を色濃く残すコロニアル様式の建築と色の濃い植物と少年たち。絵はどこを切っても完璧な構図と色彩。それとはうらはらにストーリーは荒唐無稽で破滅的。長い、美しい悪夢みたいな作品だった。じゃっかん編集に冗長な印象を受けたので、もしかしたら私は188分版のほうが好きかもしれない。見た直後にぼうっとしながら東急本店の揚州飯店に入ったら、隣の席から中国語が聴こえてきて、そのまま映画の世界に入ってしまったような不思議な感じになった。

また台北に行きたくなってしまったなあ。