レンタカーを借りてリスボンから西に70キロほど行ったシントラという町へ。なんとレンタカーは新車のベンツだった。イシイ緊張。
アメリカですっかり右側通行に慣れたイシイのドライブは順調で、あっという間にシントラへ。町外れの駐車場に車を止め、歩いて王宮へ向かう。ひなびた建物が多く、歩くのが楽しい。
ここはイスラム教徒の館をそのまま王宮にしたらしくタイルが美しい。おもしろいのは白い僧侶の帽子のようなふたつの大きな塔、なにかの宗教的なシンボルかと思いきや厨房の煙突だったことだろうか。なんぼなんでも目立ちすぎである。
そこからひなびた町を見つつ車に戻り、レがレイラ宮殿へ。もともと貴族の館だったものを近世になってブルジョワが買って厨二力全開で改築したらしく、高低差のある土地に洞窟あり、螺旋階段の美しい抜け道あり、十字軍のシンボルなどもあり、RPGの世界そのままのような場所であった。
猫ならべスポットもあり。
その後、ムーアの遺跡に少し寄ってペーナ宮殿へ。まるでディズニーランドのようなカラフルな宮殿で眺望が素晴らしい。
急ぎ足で、ユーラシア最西端のロカ岬へ。夕暮れの美しい岬だった。観光案内所で最西端到達証明書がもらえる。
そこに日本語でも書かれている「陸尽き、海はじまる」というのは、なかなかぐっとくる言葉。
日が暮れる前に、逃げるようにしてリスボンに戻り、レンタカー屋が閉まるギリギリのところで返却。なかなか店の前の道に車を着けられなくて焦った。