5月4日
二日目はレンタカーを借りて戸隠へ向かう。
ものすごいゲリラ豪雨が降ってきて不安になったものの
I氏イチオシの奥社に着くことにはなんとか雨があがった。
しかしこの日は一日、山の天気に翻弄されることになる。
奥社の門をくぐると砂利道が延々と続く。
20分くらい歩いて、そろそろ風景にも飽き始めたころに
立派な茅葺きの山門が見えてくる。ここで一息。
山門があるのだからあと少しだろう、と
気を取り直して門をくぐると杉並木が続く道になるのだが
このあたりから足は残雪と泥と雨でぬかるんだ非常~~~~に厳しい道になる。
雨も降り始め、ひたすら足元を見ながら進む。
そこからさらに2,30分(!)歩くと、階段は踏み固められた雪でつるつるになり修行のような気分に。
這々の体でたどり着いた奥社は、意外とあっさりしていた。
隣の九頭龍神社のほうが古いぶん風格があるように感じる。
こんな足元だったというのに、ここまで来たら引き返せない、という人々の意地で
御朱印やお守りを買う人は長蛇の列であった。
帰りは雨もあがって随分歩きやすくなり、30分くらいで戻ってきただろうか。
GWで駐車場難民になった車が路駐しているので、車は最初に入れた駐車場に
置きっぱなしで公共の循環バスで中社に移動することに。15分おきくらいに循環していて便利だ。
まずは中社の参道の蕎麦屋でもりそばをいただく。
長野のお蕎麦屋さんは薬味に大根おろしが添えてある。
東京ではそんなに見ないような気がするが、さっぱりしていて美味しい。
奥社、中社、寳光社という3つの社から構成される戸隠神社は
中社が本宮という扱いのようだ。裏手に滝がある立派な神社だった。
その後歩いて火御子神社、帰り道に宝光社に立ち寄って帰路へ。
このあたりは宿坊だった旅館が軒を連ねている。「高田」さんだから鷹なの?かっこいい。
寳光社は最古の建築らしいが、長い階段の果てにあるひっそりとした神社だ。
ここの御朱印が待つこと待つこと30分くらいだろうか。
ご年配の宮司さんがおひとりで対応しているようなのだが、
もちろん一筆入魂で手抜きせずに書いているし、1度の押印につき5回くらい朱肉に印をたたきつけてるし
押印するときも「ふん・・・っ!」と声出ちゃってるし、しかもおひとりなので
たまに席を立つしで、なかなか列が進まないのであった。
おかげでわたしはゆっくり神輿や神道(かんみち)を見ることができたのだが。
すっかり夕方になってしまったので急いで諏訪に向かう。
この日は諏訪の山の中にあるリゾートホテルに投宿。
部屋が20畳くらいあって、革張りのソファがぽつーんと置いてあって
ベッドは舞台みたいな一段高いところにあってなんだか不思議な造りである。
夜は宿のレストランでフレンチ。美味しうございました。