2011 プラハ

Prague 5

2011年8月21日
プラハ5日目。

旧市街の真ん中に立つという野菜と土産物のマーケットに行ってみる。
マーケットのくせに、朝の9時でもまだみんな店作りをしているところで
観光客相手だからか随分のんびりしている感じであった。

Market

プラハの土産物といってもまだまだ開発途中と言ったところで
めぼしいものは何も無い。マリオネットとかどこに置いていいのか
わからないし、そもそもかなり不気味なのが多いし。
I LOVE PRAGUEって書いてあるマグカップとかTシャツもなあ。
店がすべて開くのを待つまでもないと思って、ひとまわりして移動することにした。

ヴァーツラフ広場周辺をゆっくり見ていないので
そのまま歩いて向かうことに。
広場と言っても表参道のようなかんじで、
中央分離帯のようなものはあっても、たいして広くなく
車もがんがん通っていて大通りというかんじだ。

共産主義博物館というのが近くにあるらしいので行ってみることに。
マクドナルドが1階にあって、同じフロアにはカジノがある
不思議な雑居ビルのなかにある。

Museum of Communism

去年、グルジアのゴリでスターリン博物館を見たので
今回も一応見ておくことにした。
当時の落書きが残された壁がそのまま展示してあったり
スターリンの写真があったり色々なのだが
一番よかったのは1968年から1989年のビロード革命までのニュース映像だった。
無血革命とかいわれてるけど、民衆と機動隊は結構激しく衝突していて、
全然無血じゃないなあと思った。
さらっと流すつもりが結構がっつり見てしまった。

次にミュシャ美術館へ。(チェコ語では「ムハ」と発音するので
正確にはムハ美術館だ。)
日本人に人気があるからか、日本語のガイドブックは豪華版も用意されていた。
なんとなく豪華版のほうを買ってしまったけど、展示数もそんなに多くないし、
そもそもミュシャそんなに好きじゃないしでちょっと割高な印象。
ミュシャはポスターで一躍有名になって、日本人が知ってるのも
輪郭をはっきりととっているマンガっぽいタッチのものだが
油とか素描が意外といいな、と思った。
こってりしたタッチだと、フェルナン・クノップフを彷彿とさせるものがある。

その後、路地を右往左往しつつ旧市街の南のほうへ。
かつてヤン・フスの本拠地だったベツレヘム礼拝堂を見る。
焼失してしまって、今のものは1950年代に再建されたものらしいが
装飾もなく質素で素朴な雰囲気が、今まで見てきたゴシックやバロックとは
対照的なかんじで好ましく思った。現代ものだと思うが。
内装にあわせて直線的なデザインの椅子が置かれていてかっこいい。

Bethlehem Chapel

礼拝堂を出るとちょうど昼ごろだったので、礼拝堂のとなりの居酒屋へ。
チェコ料理があったので一番上に書いてあった豚煮込みを食べてみることに。
見た目全然美味しそうじゃないものが来て衝撃的であったが
味もまた推して知るべしというか。
クネドリーキという小麦粉と芋を練って茹でたもちもちしたやつが
しょっぱいソースを程よく緩和してくれていい感じであった。
感想はそのくらいだ・・・。ビールは相変わらずどこで飲んでも美味しいが。

午後は川向こうに行ってみようということで、
チェコ軍団橋を渡ってベトシーン公園へ。

Petrin Park

ケーブルカーに乗って山頂のほうへ向かう。このへんで、
一昨日、昼休みにぶつかってしまって見られなかったロレッタ教会を
見に行こうと思い立ち、ベトシーン公園のなかを
プラハ城のほうへ向かって歩く。緑が多くて(というかそれしかない)気持ちのいい公園だ。
プラハの西岸は東のほうと比べると小高い丘になっていて
地形も起伏に飛んでいるのでフォトジェニックだ。
階段が多いので路上駐車もないのがいい。

street to "Mala Strana"

階段を登ったり降りたり、狭い路地をくねくねと歩くうちに
見覚えのあるロレタンスカ通りに出た。
ロレッタ教会は白亜の美しいバロック式の教会で
回廊の壁画や宝物庫のお宝なんかはまるで美術館にいるようであった。
ダイヤをちりばめた聖顕台とかはもうものすごいキラメキようで、
やっぱり仏教の仏壇もイスラムのメヘラブも、権力がいきつくところは
同じだなあと思ってしまう。

Loreta

ちなみに、ロレッタ教会の礼拝堂の天使や聖人像は
みんな着彩されているのでなんだか生々しい。

Loreta

ロレタンスカ通りに入る直前に通った道は
ずいぶん賑やかだったなあと思ってたどってみると
なるほど、カレル橋から続いている道なのだった。
カレル橋を見物した観光客がそのまま流れてくるので
両替商や土産物屋が多い。

ちょっとした広場に出て、通りすがりの教会に入ってみたら
そこがガイドブックにも載っているような聖ミクラーシュ教会だった。
全体的にピンクと白と金色でまとめたバロックだが
こちらは天使も聖人も大理石か金一色であった。これもすごい。
ちなみにここのパイプオルガンはモーツァルトも演奏したことがあるらしい。

Church of St. Nicolaus

土産物屋やレストランにまじってひっそりと古本屋があったので立ち寄ったところ
19世紀の植物画のリトグラフが15000円くらいで売っていた。
小さい作品だが、ピンク色のポピーが丁寧に描かれていてなんとも素敵だった。
値段を聞いたり、行きつ戻りつしてやっぱり買おうかな!と思ったのだが
当初聞いた金額よりも実は5000円くらい高いことが判明したのと
クレジットカードが使えないので、換金するとなるとまた手数料がかかるし
まあそのくらいの理由で悩むくらいならいらんかもな、と思って諦めた。
美術品はもうちょっと大人になってから考えよう。

そういえば、すっかりロレッタ教会に行くことばかり考えて
ベトシーン教会をスルーしてしまったのだが、そもそも当初は
ここの天文台が見たかったのだと思い出した。
本当に行き当たりばったりだが、やっぱり見ないと後悔しそうだったので
ふたたびトラムとケーブルカーと乗り継いで
天文台に行くことにした。

トラムの乗換駅でみかけた花嫁さん。
なんでこんなとこ歩いてるのー!?
Brides on the road

Fnicular

クーポラが3つ並ぶ天文台は19世紀のもので、建築そのものが素敵。
メインの観測所は修復中だったが
2番目の観測所には入ることができて、暇そうだったお兄さんが望遠鏡を動かしたり
クーポラの開閉もしてみせてくれた。ほとんど地元の人しか来ないような施設なのに
(解説文はチェコ語しかないし)ちゃんと観光客に英語で解説できるってすごいなあと思う。
天文好きらしくプラネタリウムで2年バイトしてここに潜り込んだらしい。
いいなあ、こんなかわいい天文台で働けるなんて。

Observatory

公園内には鏡の迷路とよばれる19世紀末に行われた
博覧会の遊覧施設がまだ残っている。
鏡が張り巡らされた小さな迷路だが、内装がクラシックで可愛い。
迷路といいつつ一本道なので、すぐに出口に出てしまうのが残念だが。

Labyrinth of the mirrors

今日は最後の一日だったので、欲張って歩きすぎてしまった。
昼に例の豚煮込みをがっつり食べたので
夕飯は近所のショッピングセンターのフードコートで
簡単に済ませ、ホテルに戻ってそのまま眠ってしまった。