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Strange Temple

毎年行きたいといいつつ行けなかった亀戸天神に
藤を見に行く。

最初に道をまちがえて香取神社のほうに行ってしまい、
天神様に向かう途中、不思議な門構えの寺があったので
中を覗いてみることにした。

寺というのも、「伊藤左千夫の墓」と書かれた看板があるから
寺だとわかったようなもので、寺の名前も書いてないし
とにかく緑が鬱蒼とイングリッシュガーデン的に繁殖していて
一見すると荒廃した駐車場のようにも見えた。

境内に入ってみると、本堂の階段の中央には茶トラの猫が昼寝している。
近づいてみるとずいぶん人なつこい子で、しばらく遊んでくれた。

本堂は昭和になってから建て替えられたようで、
コンクリートでとくに情緒もないのだが、とにかく
植物に覆われていて南国の、タイやバリの寺院のような風情になってしまっている。
地蔵のまえかけは鮮やかな赤い色なので、誰かがメンテナンスしているのだろうが
左手は墓地になっていて、くずれかけた煉瓦の囲いに
とりあえずというかんじで卒塔婆が立てかけてあったりする。
(その奥にある墓石は参拝者がケアしてるのか、わりと普通だった)

門の左手には、木々にかこまれた仏像があって
紅葉した楓が霞のようにかかっていて美しい。
なんだか、夢のような寺院だ。

門を出て、自治体が立てたと思われる案内板で
亀戸七福神のひとつ毘沙門天を祀る「普門院」という寺院だということがわかった。
16世紀前半に建立された名刹だそうだ。
どうかこのゆるさのまま、末永く頑張ってほしい。