T42

台湾に行って、すっかり中国茶が好きになってしまい
中国茶器セットまで買ってもらったので、せっせとお茶を飲んでいる。
しかしうちには薬缶がないのだった。

実家から南部鉄瓶を持ってきたのだが、いかんせん重い。
ガンガンに熱くなった鉄の蓋が落下しようものなら
惨劇は容易に想像できるので恐ろしくて中国茶には使えない。
しょうがないのでI氏が持参した一番小さな雪平鍋(!)で日々お湯を沸かしていたわけだが(どうよ)
お湯を注ぐときに1/3くらいはこぼれるし、すぐに冷めてしまうし、
なにしろ男子学生の一人暮らしのような無性にひもじいかんじがするので
電 気 ケ ト ル を 買 い ま し た 。(拍手)
日頃、単機能のものは買いたくないとか言っておいてアレですが
あっという間にお湯が沸くんだよ!べんりだよ!

中国茶って、軽くお点前みたいなのがあって、
お湯をうける「茶舟」の上で
小さなポット「茶壷」でお茶を抽出して
「茶海」と呼ばれるピッチャーに移して
1杯目は細長い「聞香杯」に入れ
聞香杯から盃のような小さな「茶杯」に移して飲み、
空になった聞香杯では香りを楽しむ。

ふだんはフルコースで淹れられるわけもなく
聞香杯も茶舟も茶壷も省略して、
紅茶用のポットでお茶をだして、茶海に移して茶杯で飲んでます。
マグカップではさすがに大味に思えるような気がして。

お茶がなくなったあとの茶杯の香りが好き。
くんかくんか。