2011 台湾

Taipei 2010-2011

台北のこと。

2010年の年末は台北で過ごした。学友やら同僚やら親戚が
こぞって「いいとこだよ!」と言いつつガイドブックをわんさか貸してくれたのだが、
行くまではガイドブックを読んでも今イチピンとこなかった。
ところが行ってみたら面白くて大好きになってしまった。

■観光
台北にはこれといって観光地があるわけではない。
国父記念館などのモニュメント系はまあ新しいものだし
故宮博物館も見所は「白菜」と「豚の角煮」だし(それぞれ水晶や天然石でできたオブジェ。)、
なにせアジアのものなので日本人にとってはエキゾチックさも薄く新鮮味がない。ような気がする。
レトロ建築は日本と比べ物にならないほど残っていて萌えポイントなのだが、
なにしろ現役で容赦なく使われているので、室外機は壁についてるわ
キンアカの看板が掲げられてるわ、1階がコンビニになってるわで
そこから当時の面影を見出して萌えるには、かなりの妄想力を要求される。
ここはいつもの修学旅行的な旅行ではなく、ひたすら欲望に忠実に
食う!買う!路線で行ったほうが良いと思う。

■ 食べ物
これは文句なく美味しい。台湾旅行の目玉のひとつだと思う。
服飾や嗜好品の値段は日本と大差ないのだが
食費だけは日本の1/3~1/2くらいの感覚だった。
簡易な食堂で食べる朝食は100円以下、
日系のデパートの中のレストランでもサービス料込みでも日本の半額くらいという印象。
おなかいっぱい食べて飲んで、ふたりで5000円いくかいかないか、というところだった。
しかも濃すぎず、辛すぎず、やさしいお味で日本人の舌に合うと思う。

■ 街と人
たった3泊4日では語れないと思うのだが、全体的におっとりしていて親切。
人々の声がでかくて、車のクラクションが鳴りっ放しの上海とはえらい違いだ。
そして、アジアでは少ない親日国なのがなによりだと思う。
戦争や統治時代を経験したお年寄りがどうこうというよりは
台湾の若い人たちが、日本の文化を好きでいてくれるというのが嬉しい。
日本のコンビニ(主にセブンイレブンとファミリーマート)も1ブロックごとにあるし、
置いている商品も日本からの輸入品が半分くらい、という印象。
書店には日本のマンガの新刊が並び、ユニクロや日本の社会学者の著書の翻訳も多い。
若い人で日本語を勉強している子も多いらしいし、お店の売り子さんも日本語を話す。
メニューも英語と日本語が併記してあるところが多い。

■ 交通
交通費も日本よりかなり安い。
地下鉄の初乗りが20元≒60円。
タクシーの初乗りが70元≒210円。
しかもタクシーは安全で、必ずメーターを倒してくれる。
行き先を告げるときはiPhoneのGoogleMapがあると便利だった。
地下鉄は都心を走るのは南北に走る淡水線と、東西に走る板南線を主に使う。
色分けされているし、乗り換えの表示も中英併記されていて完璧。
(ただ、日本人は漢字が読めてしまうので難易度が低いだけかもしれない)

■ 清潔さ
最近はどうだか知らないが、かつて大陸のトイレといえば
常駐のおばちゃんに小銭をわたすと無言で藁半紙のようなもの(トイレットペーパー?)を
渡されて、ドアも鍵もなくて、しかも臭くて・・・という印象だったが
台湾は公共の場所のトイレはとても綺麗。
なかでも、地下鉄のトイレは日本以上ではないだろうか。
場末の食堂なんかもちゃんと掃除している印象。

そんなわけで食べてばかりの旅行だったので
アーティスティックで静謐な写真はまったくといっていい程ないわけですが
アジアの熱気と食べ物のスバラシさを、ちょっとでも感じていただければ幸いです。
珍しく「人」も撮った気がする。