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ambre gris

霊猫、海狸、龍涎、

一見すると妖怪の名前のようだ。

香りに詳しい人なら、すぐにわかる。
香りに詳しくない人でも、四つめに麝香を付け加えればわかるかもしれない。

これは、数百種類ある植物由来のものに比べて
大別すると四つしかない動物由来の香料の名前。

英名はシベット(霊猫香)、カストリウム(海狸香)、アンバーグリス(龍涎香)、そしてムスク(麝香)。

ムスクはご存知ジャコウジカ、シベットはジャコウネコ、カストリウムはビーバー。
これはまあ、ムスクを知っていれば抽出の仕方もなんとなく想像できるのだが
アンバーグリスの正体は鯨の腸内結石で
捕鯨が本格化するまでは海岸に流れ着いたものを偶然拾うしかなかったらしい。
(ちなみに今も商用捕鯨は禁止されたので、偶然拾うしかないらしい)
語源はフランス語のambre gris(灰色の琥珀)で、これも美しい名前。

得体のしれない(消化できなかったイカとかタコとかがこびりついてる)
灰色の石を海岸で拾って、においをかいだ人もよっぽどだが
その香りを抽出して香料にするまでにどのくらいの
技術と時間が必要だったのか考えるとちょっと楽しい。

動物系香料の英名は知っていたが和名をはじめて知ったのでメモ。