2010 瀬戸内

naoshima 1

犬島から高速艇で直島へ。
叔父と叔母に見送られたのだが、手を振る人がどんどん小さくなって、
陸はどんどん離れて行く風景というのは
なんだか新鮮かつ切ないものであった。
なんだこのノスタルジー。インプリンティング?

直島へは30分くらいだっただろうか、鄙びた港を想像していたら
港がガラス張りの近代的な建物でびっくりする。
港のまわりは芝生の公園になっていて、オサレなベンチや
草間弥生のかぼちゃ(赤)の作品。
こどもが登ったりしていて、ほのぼのした。

バスに乗って宿にむかう。
一方通行の細い道を、幅いっぱいのバスがのろのろと進む。
GWだからか、先日のテレビの影響か、細い路地には観光客が多い。
香川の小さな島が現代美術でずいぶん成功したんだなあと思う。

今回泊まるのはベネッセハウスの「ミュージアム」という棟。
まさに美術館の中に部屋がある。
作品を横目にみながら、privateの看板がたつ廊下にひょいと入ると
すぐに客室なのだった。
部屋数が少ないのにGW直前で偶然空いていたのだった。
直前でキャンセルが出たのかもしれない。

ベネッセハウスは、ミュージアムのほかにパーク、ビーチ、オーバルなどの棟に分かれており、
それぞれに美術作品が置かれている。
オーバルは宿泊客しか入れず、専用のモノレールで移動するという凝った作りなのだった。

コレクションに関しては、ひと昔前というかんじはあるものの、
箱が大きくかなりゆったりと配置されていて
そのへんの県立の現代美術館などよりはよっぽど立派だ。

広い敷地内を移動して作品をぶらぶらみていると、あっという間に時間がたってしまう。
しかしそのまま美術館の中で眠れるという余裕は、優越感があってなかなかいい。

海にある草間弥生のかぼちゃ(黄)は、やっぱり存在感があった。
まるで広告のような写真になってしまったが。

一般客が出たあとの、ひっそりとした美術館で
杉本博司の写真作品がほぼ貸し切り状態で見られたのが嬉しい。