decade

何度か書いているのだけど、「10年やり続けたら一人前」という言葉を信じている。
音楽でも写真でも同人誌でもアイドルのおっかけでも
本当に一人前になれると思っている。
でもそれは、プロとして、その業界で食っていけるという意味ではない。
プロ(仕事としてまかされる)っていうのは、その人の作るもの(あるいは姿勢)に、
多かれ少なかれ「お金を払っても良い」と思わせるキャッチーさが
備わっているものだと思うからだ。
わたしは写真をもう15年くらいやっているけれど
技術的なことは全然よくわかってないし
プロとして食っていこうなんて微塵も思えないが
ブランクがあったとしても、呼吸をするように
一生続けていくものだ、と思っている。
WEB制作は趣味で12年、仕事で3年ほどだが
こちらに関してはまだまだ。
昨日、I氏と辛いタイ料理を食べながら
「10年やっていると、ものすごく哲学的に小難しく考える時期を過ぎて
それ自体をシンプルに考えられるようになるよね」と話した。
自信がない、誰かと競わなくてはいけない、
もっとがんばらねばならないのにやる気がでない、
そんな時期って、やはり理論武装したくなるのだ。
そこを抜けるのに10年くらいかかるのかもしれない。
自分もふくめて、周囲に「趣味の延長で本職になった」人が多いせいか
一人前=プロ と考えてしまいがちなんだ
プロじゃなくても一人前っていう人もいて
プロなのに一人前ではない人もいるってことを
忘れちゃいけないと思うのだった。